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2018年6月29日 更新

チャットモンチーは完結するけど、またいろいろ始まっていく。これまでとこれからをパッケージした最終作『誕生』インタビュー

2005年11月にミニアルバム『chatmonchy has come』で鮮烈なデビューを飾り、ガールズロックバンドシーンの礎を築いたチャットモンチー。2011年9月にドラムの高橋久美子が脱退して以降、橋本絵莉子(Vo&G)と福岡明子(G)の2人体制で活動してきたが、昨年の11月に「18年7月をもっての完結(解散)」を発表した。完結に至った経緯とチャットモンチーとしてのラスト作品『誕生』(2018年6月28日発売)、これから進む道とは、いまの率直な心境について話を聞いた。

TEXT:永堀アツオ PHOTO:鈴木かずなり
2005年11月にミニアルバム『chatmonchy has come』で鮮烈なデビューを飾り、ガールズロックバンドシーンの礎を築いたチャットモンチー。2011年9月にドラムの高橋久美子が脱退して以降、橋本絵莉子(Vo&G)と福岡明子(G)の2人体制で活動してきたが、昨年の11月に「18年7月をもっての完結(解散)」を発表した。完結に至った経緯とチャットモンチーとしてのラスト作品、これから進む道とは、いまの率直な心境について話を聞いた。

チャットモンチー 『たったさっきから3000年までの話』

--- たくさん取材されているので、もう答え飽きたかとは思うんですが(笑)。

福岡:きますね(笑)。

橋本:なぜ完結か(笑)。

--- 最近お気に入りの食べ物を……。

福岡:いいなぁ、それ(笑)。

橋本:お気に入りの食べ物は……

福岡:ほんまに答えるやつじゃないよ(笑)。
--- あははは。すみません! やはり、まず、完結を決めた理由から聞かせてください(笑)。

橋本:やっぱりかぁ~!(笑)。 本当に簡単に言うと、チャットモンチーっていう名前での音楽活動をやりきったっていうことですね。3ピースの時代からずっと変身してきて、去年、“メカ”(=打ち込みスタイル)のツアーをまわっているときに、もうこの“メカ”が最終形態というか、最後の変身なんじゃないかっていう話を2人でして、完結を決めました。
福岡:いわゆる解散っていうことなんですけど、えっちゃんからその話を聞くまで、そういう選択肢があるって思ってなくて。それまではずっと迷路というか、どう続けていくかばっかりに目を向けて悩んでいたから、そう言われたときに、「その手があったか!」って思ったし、どうしていいかわからない状況の中でやっと出口が見えた感覚があって。このタイミングで決めることが、チャットモンチーにとっていい決断だと思いましたね。

via
--- チャットモンチーの最終形態がメカになるって想像してましたか? 3ピースから始まって、2人体制になって、男陣や乙女団を加えた4人体制時代があり……。

福岡:思ってなかったな。

橋本:うん。全然。でも、変身するたびに、お客さんが聴きたいだろうなって思う昔の曲を、その都度その時の形態でライブでリアレンジし続けてきて。で、メカでお客さんに届けた時に、すごいなんかホッとして。もう曲も本望やろ、と思ったんですよ。まだ変身できそうやのに、みたいに言われることもあるんですけど、こんだけやったらやりきったって言えるんじゃないかって思ったんですね。
--- ラストアルバムも最後だからバンドスタイルというわけではなく、全編打ち込みスタイルになってます。

福岡:最後まで挑戦したいっていう気持ちがありましたね。で、完結宣言した後、メカの形態でやるっていうコンセプトを決めてからアルバムの制作に入って。「クッキング・ララ」と「the key」は1年くらい前からあったんですけど、コンセプト的には統一してますね。その後にできたのが、確か、「たったさっきから3000年までの話」かな。
橋本:そうそう。スタジオでこんな感じになったよーって鍵盤弾いて歌って、それにあっこちゃんが打ち込みを乗せるっていうところがスタートでした。
--- 橋本さん作詞曲ですが、最後のアルバムに入れるっていう前提で歌詞を書いてますよね? どうして3000年先の未来を想像する歌になりました?

橋本:えっと、2000年代になった時の人々の喜びようがすごかったじゃないですか。2000円札できたりとか、2000という文字形の眼鏡があったり(笑)。次にそういうのが来るのは3000年かなと思って、3000年代にしないと未来感ないなって思ったのがきっかけですね。
橋本絵莉子

橋本絵莉子

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--- その未来を向いてる理由が知りたいんですよね。これまでを振り返るのではなく。

橋本:うーん……これから先のことはもうチャットでは歌えないから、これからいつ聴いてもらってもいいようにっていうのもあったし、実家の父親の姿を息子にちょっと重ねたところもあって。別に悲しいことがなかったらいいなとか、そういうんじゃなくて、テレビ観てるかなーとか、本当にささやかな日常みたいなのを想像しちゃったんですよね。これからの世代みたいなところを考えた時に、未来のお話になったって感じですね。
福岡:アルバム全体を通して言えることなんですけど、今までのチャットの感じじゃないものが出てきたというか、幅がすごい広がったなって思ってて。今回のアルバムはタイアップもないし、本当に2人だけでやりたいようにやらせてもらった。それはデビューミニアルバム『chatmonchy has come』の時、以来なんですよね。あの、誰の目も気にせずいっぱい曲を作ってた頃をすごい思い出して。歌詞も自由度が上がったし、この曲はサビもないし(笑)、本当に今、やりたいことなんやなって感じがありました。
--- では、福岡さんは「裸足の街のスター」をどんな気持ちで書きましたか?

福岡:これは、最後やからここでしか書けないことを書こうと思って書きました。デビューから今までのチャットモンチーのことですね。チャットはえっちゃんから始まって、私はえっちゃんに憧れて付いてきたっていうところがある。それを、わかる人にもわからん人にもなんかわかったような感じになる思いを全部並べてみたって感じです。
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