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2018年2月20日 更新

一歩踏み出すことでまた新しい世界が開けるかもしれない…30代の女性の“前向きな選択”を歌う、BoA最新アルバム『私このままでいいのかな』

BoAが、3年半ぶりの新作となる9thアルバム『私このままでいいのかな』を2018年2月14日にリリースした。意味深なタイトルに込められた想いや、アルバム制作過程で感じたこととは――。30歳を迎えたBoAがいま届けたい歌について話を聞いた。

TEXT:児玉澄子  PHOTO:西岡義弘 出典:オリコン『コンフィデンス』

BoA 'Jazzclub' MV

“大人女子”ならではの悩み歌詞に…同世代の方に歌を届けたい

──3年半ぶりのNewアルバムに全国ツアーと、BoAさんの本格的なアーティスト活動再開に日本のファンの期待も高まっています。

BoA 自分でも「そんなに時間が空いてたんだ」という感覚なんです。レコーディングやMusic Video撮影などで、日本にはちょこちょこ来ていたので。今回時間がかかってしまったのは、リリース日を決めないで、いい曲ができたらレコーディングをするという初めての制作方法をしたこともあります。締め切りを意識することも大事だけど、30代最初のアルバムでもあるし、クオリティを高めることを一番に考えたかったんです。完成を待ってくれた方々には感謝しかないですね。また、これでいよいよファンのみなさんの前でパフォーマンスする機会も増えると思うので、私もとても気持ちが高まっています。
──リード曲と同名の「私このままでいいのかな」というアルバムタイトルもとても意味深で。これまでのBoAさんのアルバムタイトルとは、ぜんぜん雰囲気が違う気がしました。

BoA 本作は私が30代になって初めてのアルバムでいろんなタイプの曲が揃ったんですが、収録曲すべてに共通しているのが“選択”を歌っている点です。30代というのはある程度の経験を重ねて、どこか安定感もある世代だと思います。だけど人生はまだまだ続くわけだし、「このまま安定してしまっていいのかな?」と、ふと自分を振り返ることもあって。
──たしかに、ただ前を向いて突っ走れた頃とは違う“大人女子”ならではの悩みってありますよね。

BoA 私の周りの女性スタッフも、このフレーズが刺さっているみたいです(笑)。でもそれは決してネガティブな悩みではなくて、一歩踏み出すことでまた新しい世界が開けるかもしれない、という前向きな思いからくるものだと思うんですね。そんな自分と同世代の方々にお届けしたい曲が詰まったアルバムです、ということを象徴する意味でも、このリード曲のタイトルを持ってきたのはよかったなと思っています。
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──リード曲は切なく歌い上げる珠玉のバラード。BoAさんの幅広い表現の中でも、バラードを待っていた人も多いはずです。

BoA たしかに私の曲の中でも、日本には「メリクリ」をはじめ、バラードをフェイバリットに上げる方が多いですね。韓国だとダンスナンバーが好きという方が多いんですけど。歌っていて思うのは、日本語ってとてもバラードがきれいに響く言語なんですよね。一方で韓国語はアクセントにハネ感やパンチがあるので、ダンスミュージックのリズムに乗りやすいのかなと。私としてはどちらのタイプの曲も歌いたいし、それぞれを活かせる活動ができているのはありがたいです。
──それこそアルバムの新曲の中から先行でMVが公開された「Jazzclub」は、ちょっぴりオールディーズな雰囲気もあるダンスナンバー。日本では、キンタロー。さんによるパロディMVも話題になっています(笑)。
BoA この曲はいつか挑戦したいと思っていた、私も大好きなニュージャックスウィングのテイストを盛り込んだ曲なんです。ニュージャックスウィングというのは私が生まれた80年代後半のスタイルで、その頃に音楽を聴いていた人にはちょっと懐かしさも感じるかもしれないですね。その中にアーバン系とかトラップ系といった世界的に流行っているジャンルがミックスされているのも、今風で面白いんじゃないかなと思っています。

BoA / 「Jazzclub」キンタロー。パロディMVバージョン

今しかできないことを精一杯やりたいです

──先ほど、今回のアルバムの制作プロセスをについて「いい曲ができたらレコーディングをする」という形だったとおっしゃっていましたが、BoAさんが考える"いい曲"とはどんなものですか?

BoA 流行を意識しつつ、それに流されすぎないことですね。たとえば収録されている「Mannish Chocolate」はサウンド的にはまさに流行のEDMなのですが、大事なのは流行りをやることではなくて、BoAとしてそのサウンドをどう消化できるか? ということだったんです。幸い私はジャンルに縛られるタイプのアーティストではないので、どんなジャンルでもできると思っているのですが、特に新しいタイプの曲に挑戦するときには、そこにちゃんとBoAらしさを込められるか? ということをすごく意識しますね。
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