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2017年6月20日 更新

JAY'ED「気付いたら過去の曲に頼っていた」仲間に支えられリスタート

2017年6月21日、約3年ぶりのNewアルバム『Here I Stand』をリリースするJAY'ED。「ヒット曲が出なかった時期は数字に振り回され、純粋に音楽と向き合えていなかった」という彼に、ようやくたどり着いた2ndステージへの想いと、支えてくれたEXILE ATSUSHIをはじめとする仲間の存在についてお伺いしました。

TEXT:黒川秀紀(オフィスキューブ) 出典:朝日新聞社「withnews」
2008年にメジャーデビュー後、「ずっと一緒」「最後の優しさ」「明日がくるなら」(JUJU with JAY'ED名義)で注目されたJAY'EDさん。その後はなかなかヒット曲に恵まれませんでした。今年、EXILEが所属するLDHと契約、3年振りにオリジナルアルバム『Here I Stand』をリリースしました。「ヒット曲が出なかった時期は数字に振り回され、純粋に音楽と向き合えていなかった」と言うJAY'EDさん。くすぶっていた時、支えになったのはEXILEのATSUSHIさんら、仲間の存在だったと言います。

ライブで音楽のパワーを感じて

PHOTO:栗栖誠紀
via
――JAY'EDさんは、日本人の父とニュージーランド人の母を持ち、幼い頃は母の母国で暮らしていたそうですね。10歳から家族で大阪に引っ越してきたそうですが、そもそもの音楽との出会いは何だったのでしょうか。

 単にリスナーとして音楽は好きでしたが、カラオケとかで歌うキャラでもありませんでした。高3になって進路を考えた時も、やりたいことが特になくて、ついには高校も辞めてしまいました。

 当時は工事現場で働き、仕事が終わったら友達と遊びにいく毎日で、それが楽しくて「こんな生活でいいや」という感じ。目標も持たず、友達と一緒にいても意見を言わずに周りに合わせてしまうおとなしいタイプでした。

 でも一方では、アイデンティティーを持たない自分に何となく不安や嫌気を感じていて……。そんなもやもやした気持ちでいた時に、友達にライブに誘ってもらったんです。

 当時人気のあったケイシー&ジョジョ(K-Ci & JOJO)というR&Bグループで、彼らの音楽が観客を魅了しているのを見て衝撃を受けました。僕自身も数日間、ライブの興奮が余韻として残っていたんです。

 その時に音楽のパワーを感じて、「自分も歌ってみたい」と初めて自分から行動を起こしました。今まで歌うキャラではなかったので、当然、恥ずかしさもありましたが、友達に隠れて1年ぐらいブラックミュージックを練習したんです。

 そして練習を積み重ねていくうちに、音楽が自分に欠かせないものと強く思え、「プロになりたい」と初めて“目標”を持てたんです。

PHOTO:栗栖誠紀
via

売り上げ届かないと落ち込んだ

――プロを目指してクラブで歌い始め、インディーズシーンで注目をあび、2008年にはついにメジャーデビューしました。JUJUさんとのコラボで注目されるなど順風満帆という感じでしたが、そのままの勢いに乗れなかった感じがします。

 それはありますね。インディーズから出てメジャーデビューもできたので、やっぱり高い目標とか自分で設定してやっていました。少しずついい形になっていくなかで、周囲の期待もひしひしと感じるようになっていきました。その結果、例えばCDの売り上げなど、少しでも求めているラインに届かないと、反動が強くて、落ち込んだりしたんです。

 デビュー当初は、いい音楽を多くの人に届け、感動してもらえたら。そして自分がブラックミュージックによって“目標”を見つけられたように、多くの人にパワーを分け与えたいというポジティブな思いがありました。

 でも、周囲の期待が手に取るようにわかり、数字的な結果をださなきゃといろいろ考え過ぎたんだと思います。今思えば、そのまま純粋な自分と向き合うべきだったんでしょうね。

【JAY'ED】Here I Stand -Special Teaser-

コラボに力を入れる理由

――JAY'EDさんがデビューしたころから、音楽もデジタル配信などが進み、CDが売れない時代と言われるようになりました。インディーズとメジャーの垣根もあいまいになりはじめ、音楽業界全体が大きく変わりつつある時代でもありましたよね。

 その通りですね。そういう話は聞いていましたが、制作チームのことを考えると、CDセールスとか少しでも上げていきたいという思いが強くて。そういう時期なんだと割り切り、受けとめれば、数字に振り回されなかったかもしれません。

――そんななかで他のアーティストとのコラボは積極的でした。

 元々好きで、インディーズ時代からフィーチャリングやコラボレーションはしていました。特別な意味はなくて、「この人と一緒にやったら何か面白い音楽ができるなか」という興味からです。彼だけ、彼女だけでは生まれないもの、僕だけでも生まれないものが、2人でやれば化学反応みたいに、新しい音楽が生まれます。それが楽しい。音楽の向き合い方やジャンルが違う場合もあるので、勉強にもなるし、そういう意味でもコラボは積極的にやってきました。

【JAY'ED】 The Paradise -Music Video-

「また歌えるチャンスがあるなら…」

――来年、デビュー10周年を迎える年に事務所とレーベルを移籍しました。新しい事務所LDHへは、EXILEのATSUSHIさんに誘われたそうですね。

 はい。ATSUSHIさんとは10年来のお付き合いです。インディーズ時代、初めて東京でライブをした日の打ち上げで、お会いしたんです。当然、「うわ~、EXILEだ! 東京スゲー」みたいな感じだったんですが(笑)、なぜか音楽の話で盛り上がって意気投合し、その後もたまに会っていました。

 去年、久しぶりに飲んだ時、「一緒に音楽をやろうよ。よかったらウチ(LDH)に来ない?」とATSUSHIさんが言ってくれて。でも飲み会の席だし、半信半疑でしたが、翌日、LINEで「昨日の話だけど、マジでよかったら来てほしい」と、それがすごく長い文章で送られてきたんです。

 正直、煮詰まっている自分がいて、「また歌えるチャンスがあるなら、しかも尊敬するATSUSHIさんに誘われたのなら断る理由もない」と決断しました。

「気付いたら、過去の曲たちに頼っていた」

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