mu-moステーション | あらゆるエンタメをもっと楽しむ

2018年5月31日 更新

SKY-HI「観客5人」から日本武道館…日高光啓が乗り越えた「挫折の日々」

2017年5月31日(水)に発売されるSKY-HIのNewシングル「Silly Game」を記念して、彼の想いの丈を語るロングインタビューを実施! 5月に行われた日本武道館公演について、また社会派ソングともとれる歌詞が詰まった新曲について、そして自らのアイデンティティと未来について…じっくり語っていただきました。

武道館公演を成功させたSKY-HI。踊れるアッパーチューンな新曲「Silly Game」は“国民総クレーマー化”問題など、社会派ソングともとれる歌詞が話題です。アイドルグループとしてスタートしたAAAのメンバーでもある日高光啓さんが、なぜ自身のアイデンティティとしてラップ表現を選び、10年間やり続けられたのか。その過程にはたくさんの葛藤と苦悩がありました。そして、夢は海外へと広がります。ロングインタビューで迫ります――。

TEXT:ふくりゅう(音楽コンシェルジュ)  出典:朝日新聞社「withnews」

◾️SKY-HI×AWAプレイリスト企画も掲載中◾️

武道館が自分の家のように

——SKY-HIとして初の日本武道館公演(2017年5月2日、3日)をやり終えていかがでしたか?

 去年、のどの手術をしたこともあり、必要以上のプレッシャーを背負っていました。でも、ステージに立ったら自分の器と武道館が見合っているなと感じることができて。そこからは、どれだけ自分をさらけ出せるかを大事にしました。感慨深さはなくて、最終的にはナチュラルなテンションで武道館が自分の家のように楽しめました。

PHOTO:川田洋司
via
——楽しさの方が伝わってきましたね。

 ただの記念ライブになったらおしまいですから、そんな意味で、自分の器が試される日になると思っていました。自分と、一緒にステージに上がっているバンド、“SUPER FLYERS(スーパーフライヤーズ)”。築き上げてきた関係に自信があったから、堂々とやりきることができました。2日間やったのも良かったなと思います。2日続けてなのに、2日目の方が疲れてなかったから。

社会派ソングの原体験はMr.Children

——武道館でも披露されてましたが、新曲「Silly Game」は“国民総クレーマー化”問題など、社会とリンクする歌詞に驚かされました。

 社会派ソングの原体験はMr.Childrenでした。小4の時に「everybody goes ~秩序のない現代にドロップキック~」を好きになって。小学生の時にすごい響いたんですよ。いわゆるラブソングみたいなのは一切響かなかったから。ガキだったから当たり前かもしれないんだけど(笑)。

SKY-HI / Silly Game

――比喩が絶妙な歌詞の魅力にもひかれました。 

 歌詞のテーマは、今の時代って誰もがツッコミ待ちみたいなご時世じゃないですか? “国民総クレーマー化”的な問題というか。それを書かずにはいられなかったんです。いまニュースを騒がせている諸問題からの影響がテーマとなりました。ワイドショーとかでたたかれている人にフィールすることが多すぎて。
――サウンド自体はキャッチーですが、読み解いていくと攻めている歌詞ですよね。

 こういった歌詞って、義務感や使命感から書くと説教くさくなるんですけど、今回、十分すぎるくらい能動的に出てきた言葉たちなんです。早く届けたい、リリースしたいっていう気持ちが強いですね。

いろんな楽曲に挑戦できる時代

――エンターテインメントの世界においては、ネットやスマホの浸透もあり個人の趣味嗜好(しこう)が細分化している時代だと思います。誰もが知るヒット曲も生まれづらい時代となりました。アーティストがよりどころにする指標ってどんなポイントだと思いますか?

 それは簡単で、ライブで感じる最後の気持ちかな。最後に何をお客さんに渡して、どういう感情を持って帰ってもらうかがゴール。そこにたどりつくためだったら、なんでも許されるって感じかな。

PHOTO:川田洋司
via
――シンプルでわかりやすいですね。 

 逆に思うこともあって。昔の方が1曲当たったら、いくつも同じ曲調を求められる風潮があった気がするんですね。なので、単曲のビッグヒットは無くなってきたけど、リリースのペースさえ落とさなければ、いろんな楽曲に挑戦できる時代だなと思っていて。

 海外のヒップホップ・シーンに顕著ですけど、楽曲をセレクトしたプレイリストや、ミックステープ時代に入ったことで変わりつつありますよね。でも、そんな中でも俺は、コンセプトを大事にアルバム作品自体の構成力でまとめていきたいなと思っています。

 アルバムでストーリーとして伝えたいレトリック(※修辞法、自分の主張をわかりやすく伝える技術)って、以前なら解説する場がなかったと思うんですけど。今はネットインタビューも多いから伝えやすいかなって。

 自分に興味ある人がキャッチしてくれる情報をいっぱい出せるから、やりようがあるんですよ。アルバムを通じて、渡すメッセージと渡すべき感情が伝わったら、それもまた正解かな。

挫折の繰り返しの人生なんですよ

37 件

関連する記事 こんな記事も人気です♪

「昔と今では全然違う」自らもプロデュースをおこなうSKY-HIが、外部プロデューサーを迎えた理由とは?「Snatchaway / Diver's High」インタビュー

「昔と今では全然違う」自らもプロデュースをおこなうSKY-HIが、外部プロデューサーを迎えた理由とは?「Snatchaway / Diver's High」インタビュー

ジャンルの枠を超えた存在感を放ち続けるSKY-HI。約1年ぶりとなる新曲は、ガンダムの世界観を異なる切り口で描いた「Snatchaway」と「Diver's High」のダブルAサイドシングル! “今年は大きなターニングポイントになる” と話す彼から目が離せない。巻末の読者プレゼントも要チェックです★
精神的な閉塞感から抜け出す唯一の鍵は“自分との対峙”だった。SKY-HI『JAPRISON』インタビュー

精神的な閉塞感から抜け出す唯一の鍵は“自分との対峙”だった。SKY-HI『JAPRISON』インタビュー

SKY-HIが、2018年12月12日に4枚目となるオリジナルアルバム『JAPRISON』をリリースする。“JAPanese Rap IS ON”(=日本のラップはイケてる)と“JAPAN”と“PRISON”(=刑務所、牢獄)という一見、相反する2つの意味を持つ本作に込めた想いを熱く語ってくれました。巻末の読者プレゼントも要チェックです★
仮面ライダーファンの方にも楽しんでもらえる作品に。Shuta Sueyoshi feat. ISSA「Over “Quartzer”」インタビュー【後編】

仮面ライダーファンの方にも楽しんでもらえる作品に。Shuta Sueyoshi feat. ISSA「Over “Quartzer”」インタビュー【後編】

1月16日に2ndアルバム『WONDER HACK』をリリースするShuta Sueyoshi。1月23日には、DA PUMPのISSAとコラボレーションした、20作目にして平成最後のライダーとして話題のテレビ朝日系『仮面ライダー ジオウ』の主題歌「Over“Quartzer”」をリリースする。幼少期より『仮面ライダー』のファンだったと公言するShuta Sueyoshiに、その『仮面ライダー』の魅力からソロアーティストとして活動するうえで大切にしていることについて話を聞いた。
“Shutaらしい”は僕にとって最高の褒め言葉。Shuta Sueyoshi『WONDER HACK』インタビュー【前編】

“Shutaらしい”は僕にとって最高の褒め言葉。Shuta Sueyoshi『WONDER HACK』インタビュー【前編】

1月16日に2ndアルバム『WONDER HACK』をリリースするShuta Sueyoshi。「人間の感情や脳内を、僕の作る音楽でハッキングしたい」という想いをタイトルに込めた本作は、2月からスタートする“Shuta Sueyoshi LIVE TOUR 2019 -WONDER HACK-”を見据えて制作された。そのShuta Sueyoshiに、ライブへの想いやアルバム制作について話を聞いた。
ビッケブランカの幅広い創造性が楽しめる両A面シングル「夏の夢/WALK」インタビュー

ビッケブランカの幅広い創造性が楽しめる両A面シングル「夏の夢/WALK」インタビュー

2018年8月8日にメジャー2ndシングル「夏の夢/WALK」をリリースするビッケブランカ。兄者(あにじゃ)と慕うSKY-HIが参加したカップリング曲「Black Rover(feat.SKY-HI city raven remix)」についてもたっぷり語ってくれました。巻末の読者プレゼントも要チェックです★

この記事のキーワード