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2018年6月13日 更新

あなたが「自分最高!」と気付けるようにまっすぐに歌うから。お守りみたいにそばに置いて。Crystal Kay『For You』インタビュー

2018年6月13日に12thアルバム『For You』をリリースするCrystal Kay。2019年に活動20周年を迎える彼女がいま改めて感じる自分の“歌”と“声”とは。そして新作に込められた、まっすぐな想いを語ってくれました。巻末の読者プレゼントも要チェックです!

TEXT:児玉澄子 PHOTO:鈴木かずなり
来年活動20周年を迎えるCrystal Kayが、2年半ぶりのアルバム『For You』をリリースする。リドリー・スコット製作総指揮の映画『アースクエイク・バード(原題)』にも出演することが発表されるなど活躍の場を広げる彼女が、2年間のニューヨーク生活を経て30代のいま追求する“歌”と“声”、新作について話を聞いた。
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--- Newアルバム『For You』を聴いて、私が女性だからかもしれないですが、落ち込んだときに励まして背中を押してくれる"女友だち"のような曲がいっぱい詰まっていると思いました。

Crystal Kay:よかった~! そういうアルバムにしたいなと思って作ってたので。今の私の思いとして自分のためじゃなくて、誰かのために歌いたいっていう気持ちが強いんです。そうすると歌詞を書いてても、自分のことじゃなくて、みんなが抱えてる不安や悩みに寄り添うような言葉が出てくる。リード曲の「幸せって。」も歌詞は私じゃないけど、「そうそう、こういうことを伝えたかったんだ」という言葉が詰まってて。
--- ドラマ『デイジー・ラック』主題歌ですね。歌い出しの「友だちへのいいね!ができない」という歌詞にひそかに、だけどものすごく共感する女性は多いと思います(苦笑)。

Crystal Kay:『デイジー・ラック』の主人公たちと同じ20代終わり頃って、周りがどんどん変化していくから、なんだか自分だけ取り残されてるみたいで焦ってしまう。で、自分もカッコつけて幸せを演出したり、でもそんなことしてると余計ストレスが溜まるという悪循環にハマっちゃったりして。
--- SNSをやっててツライことあるあるだと思います。Crystal Kayさんにもそんな時期があったんですか?

Crystal Kay:SNSの使い方はともかくとして、私は今32歳なんですが、20代終わりの頃は迷ってました。結婚や出産はいつするんだろう? そうしたらキャリアはどうなるんだろうとかいろいろ考えちゃって。ちょうどその頃だったんですよ、ニューヨークに腰を据えて、歌とダンスに改めて向き合おうって決めたのが。でもニューヨークでの活動は想像していたよりもハードで、失敗してヘコんだこともいっぱいありました。でもそれ以上に、精一杯やって掴んだちっちゃな成功が大きな誇りに繋がったりもして。歌やダンスもそうだけど、他人と比べたりしないで「自分は自分なんだ」と再確認できたことがニューヨークでは大きかったですね。

Crystal Kay「幸せって。」Music Video (Short ver.) - NHK ドラマ10『デイジー・ラック』主題歌

--- まさに「幸せは競うモノじゃなくて」という歌詞に象徴されてますね。

Crystal Kay:はい。いらない悩みや焦りを乗り越えると、自分らしい幸せに気付けるというか。でもその幸せを掴むためには、やっぱりチャレンジすることも必要で。それが私にとっては、歌やダンスなんです。
--- そういう意味では、今回のアルバムではどんなチャレンジをされてたんですか?

Crystal Kay:ここ最近、自分の中で課題にしているのが、テクニックに頼らずにいかに芯の深い歌を歌えるかということなんです。若い頃はとにかくフェイクとかビブラートといった技を駆使してキレイにカッコよく歌おうとしてたんですよ。だけど何も飾りを付けずにまっすぐ歌って、それで伝わったら最強じゃないですか。今回も、たとえば新曲の「I Just Wanna Fly」とか「Can't Stop Me」なんかは、わりと声を張り上げる系のダンスミュージックなんですが、ストレートに歌いつつもいかに強さを出すかを意識しました。
--- Crystal Kayさんの抜群の歌唱力に酔いしれたいというファンもいると思いますが……。

Crystal Kay:でも、パッケージされた音源でそればっかりやられると疲れません? ビヨンセやテイラー・スウィフトも昔みたいにぜんぜん歌をこねくり回さないようになってるし、それこそダイアナ・ロスとかシャーデーとかも音源では何もフェイクとか入れてないのにただただカッコよくて。テクニックって実はカッコつけるというか、何かを隠すためにやってるところもあると思います。若い頃はそれでもいいけど、年齢を重ねたらそれだけじゃ言葉が伝わらない。まだまだ完璧じゃないけど、今回のレコーディング中にそんな魂の声みたいなものが出たかなという瞬間があったので、今後はさらに追求していきたいです。
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--- この7月に2013年以来復活するライブシリーズ“クリカフェ”では、そんなアップデートされた歌を堪能できることに期待してます。

Crystal Kay:今回はダンサーとかも入れないアコースティックスタイルでやるので、かなりお客さんとの距離感が近いライブになると思います。みんなともっと親密になれる感じかな。アルバム収録のダンスミュージックがどんな感じにアレンジされるのか楽しみにしててほしいし、普段やらないカバーやメドレーなんかも盛り込んだスペシャルなライブにしたいと思ってます。
--- アルバムにはAlphavilleの名曲「Forever Young」のカバーも収録されてますね。肉体の若さではなく、情熱を忘れない精神の若さこそが輝きである、といったような本当にステキな訳詞だと思いました。

Crystal Kay:今までもビヨンセとか本当にたくさんの方にカバーされてる曲ですが、今回が初めて日本語詞カバーらしいんです。それもオリジナルの世界観を崩さずに訳していてくれていて、私もパフォーマンスするのが大好きな曲です。もともとCM(ネイチャーラボ「LITS」CMソング)のためのカバーだったんですが、このアルバムのコンセプトにもぴったりだったので収録しました。
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--- そもそもになってしまいますが、『For You』というアルバムのタイトルにはどんな思いが込められているんですか?

Crystal Kay:さっきも言ったように、私は自分のためじゃなくて誰かのために歌いたい。それはやっぱり、活動を続けてきた中でずっと付いてきてくれてるみんなの存在を知ってるから。だからこれはみんなのためのアルバムだよ、という意味を込めてシンプルに『For You』。自信をなくしそうなときにセルフチェックできるような、「自分最高!」ということに気付けるような、みんながラッキーチャーム(お守り)みたいにそばに置いてくれるアルバムになれたらいいなと思ってます。
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