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2018年1月10日 更新

神さまが声というギフトをくれて、このJOURNEYに連れ出してくれたから…“Beverly 1st JOURNEY「AWESOME」Encore Tour”レポート

10月に行われた初のワンマンが即完したことから、急きょ開催が決定したアンコールツアー“Beverly 1st JOURNEY「AWESOME」Encore Tour”。その東京公演の模様を藤井美保がレポート!2018年2月28日(水)にリリースする1stシングル「A New Day」情報も要チェックです♪

TEXT:藤井美保 PHOTO:田中聖太郎
 2017年春、アルバム『AWESOME』で鮮烈な日本デビューを果たしたBeverly。その国際級の歌声は各方面で話題となり、アリアナ・グランデの来日公演でサポート・アクトを務めたばかりか、母国フィリピンで行われた「ASEAN設立50周年記念晩餐会」でも各国要人を前にパフォーマンスするなど、一足飛びに活躍の場を広げている。本人念願の初ワンマン・ライブは10月5日の渋谷WWW。これが瞬く間にソールドアウトとなったため、急きょ東京と大阪で“Beverly 1st JOURNEY「AWESOME」Encore Tour”が開催されることになった。ここでは12月14日のマイナビBLITZ赤坂の模様をお伝えしよう。
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 髪をキュッと結い上げたアリアナ・スタイルで白いドレスをキュートに着こなしたBeverly。笑顔で登場するやあの超ハイトーンのフェイクを繰り出した。誰もが度肝を抜かれた『AWESOME』1曲目の「Tell Me Baby」。生バンドのドッシリとした心地よいグルーヴに自然と手拍子が湧く。「今夜は思いっきり楽しんでいきましょう!」と「Too Much」、ドラマ『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』の主題歌となった「I need your love」と、まずはアルバム冒頭の3曲でパワー全開の歌声を響かせた。
 「ありがとうございます」と始まったMCの声は、そのたくましさとは真逆の可愛らしさ。会場から思わずクスクス笑いがもれる。「特別な1年をしめくくるこのワンマンライブを、みなさんとすごせるのが本当にうれしいです。一緒に踊ったり歌ったりしてください」と、しっかりと日本語で思いを伝える姿に応援の気持ちがいっぱいつまった拍手が湧いた。続いたのは、どうしようもない感情を吐露するような「Empty」、哀愁系AORと呼ぶべき「Dance in the Rain」、エキゾチックなナンバー「Nowhere to go...」。ハイトーンのみならずこういった中音域での表情の豊かさも実に魅力的だ。
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 ここで、思い出に残る今年の出来事をいろいろと報告し、「ASEAN設立50周年晩餐会」で歌った新曲「Future」と、フィリピン時代から歌っていたバラード「今もあなたが…」を披露した。力強い声をめいっぱい出したあと、すぐにガラッと優しい声。Beverlyは当たり前のようにやってるけど、そのコントロール力にあらためて驚かされる。続いてアルバムでも異彩を放つ「Unchain My Heart」。MISIAの「つつみ込むように」の作曲者・島野聡氏が手がけた魅惑のナンバーだ。バロックを基調にしたレトロ・フューチャーなコンテンポラリー感と、メランコリックな情感とを完全に消化した艶やかな歌声に、うっとりと聴き入った。
 そんな大人っぽい歌姫が、一転、「今日は寒くないですか?」と隣の家の女の子のように客席に語りかける。ギャップがありすぎて、ここでも再びみんながクスッとする。日本の冬は寒くて乾燥するからノドのケアが大変といった話の続きで、「でも、ヒートテックがあればオニニカナボウですね」と、誰かからの受け売りの諺をギャグ風に放ったBeverly。案の定意味はわかってなかったようで、「ところで、オニニカナボウって何ですか?」と、いきなりギターの和田建一郎さんに真顔で質問。心優しき和田さんとBeverlyとの、ここからの素っ頓狂で妙にうなずけるやりとりには、サポート陣も観客も笑い転げることとなった。
 すっかりリラックスしたところで、後半は、「日本を代表するヒーローの曲です」と、仮面ライダービルドの主題歌「Be The One」から。「私だけ愛して」というせつない歌詞に胸をギュッとされる珠玉のバラード「Just once again」、サポート陣が揃って打つ変則手拍子に観客も楽しくつられた「Never Ever」、「新しい曲です!」と「All I Want」と、徐々に年齢相応のリアルなBeverlyのキュートさを打ち出すナンバーになっていき、心踊った。個人的に大好きなファンキー・ポップ「Mama Said」ではメンバー紹介も。たっぷりとソロを奏でるミュージシャンたちとアイコンタクトしながら、音楽そのものを自由に楽しむBeverlyから、爽やかなミュージシャンシップが伝わってくる。圧巻だったのは、オルガン&コーラスの佐々木久美さんとコーラスのLynさんとBeverlyとで息を合わせた、極太のソウルフルなハーモニー。思わず「Yeah!」と声を上げてしまったほどカッコよかった。
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 観客の興奮をエネルギーに変えて、本編最後はキラキラのミラーボールとともにハートウォームな「Sing My Soul」。デビュー時にこの曲についてインタビューしたとき、「『一人じゃないから みんながいるから』という歌詞にグッときて、歌いながら泣きそうになったことがあります。それくらい自分とリンクします。私自身への応援ソングです」とBeverlyは言った。それをふと思い出し、異国の地で頑張っているんだなぁと思ったら鼻の奥がツンとしてしまった。この曲の終わりに「My Life, Your Life」という繰り返しがある。観客も声を重ねたそのフレーズに包まれてBeverlyの生きいきとした表情を見ていたら、「私には私の人生、あたなにはあなたの人生がある。でも、そこに素敵な音楽があれば、ほら、こんなにつながれる」と語りかけられている気がして、じんわりと胸が温かくなった。
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 熱いアンコールに応えて再び登場したBeverlyは、自分の名前入りTシャツに着替えて最高の笑顔。まずは、ラテンの大ヒットナンバーの日本語カバー「Despacito」をちょっとセクシーに。「クリスマス・プレゼントがあります」と歌った配信されたばかりの「Xmas with you」では、3つのミラーボールが織りなす星屑のような光に「ワーッ」とざわめきが起こった。企画アルバム『Thank You Disney』に収録された、ケニー・オルテガプロデュースのエルトン・ジョンのカバー「Can You Feel The Love Tonight」や、配信のみで出された「Do That!」なども惜しみなく。小柄な体のどこにそんなパワーが潜んでるの? と思うほど、アンコールでも全身全霊のステージを貫いた。そして、この日娘の晴れ姿を見に訪れていた母への感謝もこめて、Beverlyは静かなトーンで語り始めた。
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