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2018年5月25日 更新

“J-WAVE & Roppongi Hills present TOKYO M.A.P.S YOSHIKI MIZUNO EDITION”イベントレポート

2018年5月5日(土)6日(日)の2日間に渡り開催されたフリーライブイベント“J-WAVE & Roppongi Hills present TOKYO M.A.P.S YOSHIKI MIZUNO EDITION”。いきものがかりの水野良樹をオーガナイザーに迎え、彼がキュレーションした全16組の豪華アーティストによるパフォーマンスがゴールデンウィークの六本木ヒルズを彩った。ここでは初日の模様をレポートする。

TEXT:井出朋子
ゴールデンウィーク後半の5月5日と6日、J-WAVEと六本木ヒルズ主催のフリーライブイベント“J-WAVE & Roppongi Hills present TOKYO M.A.P.S YOSHIKI MIZUNO EDITION”が六本木ヒルズアリーナで行われた。これまで宮沢和史、大貫妙子、菊地成孔、高橋幸宏、矢野顕子、小林武史、蔦谷好位置、亀田誠治ら錚々たるメンバーがオーガナイザーを務めたこのイベントも、今年で10年近く。今年はいきものがかりの水野良樹をオーガナイザーに迎え、2日間にわたって全16組のパフォーマンスが行われた。本記事では、初日の様子をレポートしよう。
天候にも恵まれ、絶好のフェス日和となったこの日、オープニングアクトの関取花に続いて登場したのは、オーガナイザーの水野良樹とJ-WAVEのナビゲーターである藤田琢己だ。ペアルックかと見紛う揃いの白シャツで2人がステージに現れ、今回のテーマ「進化〜J-POPのその先を楽しもう〜」についてトークを繰り広げる。「今や何でもありのJ-POPが、今後どこまで広がっていけるのかという可能性をテーマに、今日はJ-POPという枠にとらわれないアーティストが登場します。ぜひこの会場で、日本のミュージックシーンの面白さを感じてもらえたら」と水野。確かに今年は、J-POPというテーマを掲げながらも、ジャズのインストありヒップホップありと、変化球を交えたラインナップで、否が応でも期待が高まる。

ビッケブランカ

via
いよいよ本編のスタート。1番手を務めるのは、ライブパフォーマーとしても評判の高いビッケブランカだ。彼のライブでは定番となっている、ライオンキングの壮大なサウンドに乗ってバンドメンバーが現れる。ドラムの合図でビッケ本人が登場すると、会場を何度も何度も見渡して、“ワンマンショーの始まりだよ”と言わんばかりの余裕を見せつける。1曲目はライブの鉄板曲「ファビュラス」が来るかと思いきや、演奏されたのは「Moon Ride」。ノリノリのパフォーマンスで、一気にオーディエンスを引き込んでいく。
続いて披露されたのは、ヒップホップ調の「Broken」。クラシカルなピアノのイントロから、骨太のヒップホップ・サウンドへ。2曲目にして、ビッケブランカの振り幅の広さを感じさせる選曲だ。MCでは、オーガナイザーの水野と曲作りの方法で意気投合したことを、得意げに、けれど笑い混じりに話し、トークでもパフォーマンスでも会場を沸かせる。MCの後は、地声とファルセットを巧みに操りながら、代表曲である「Slave of Love」「ファビラウス」「ウララ」の3曲を一気に歌い上げた。会場はオールハンズアップ状態で、ボルテージはマックスに。ステージを縦横無尽に駆け巡り、POPワールド全開のステージを見せつけたビッケブランカ。颯爽と会場を後にする彼は、私たちにワンマンライブを見終えたあとのような充実感を与えてくれた。

ビッケブランカ

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シンガーソングライターの松室政哉に続いて登場したのは、ドラマの劇伴も数多く手がける注目のインストバンド、fox capture Planだ。“現代版ジャズ・ロック”をコンセプトに掲げる彼らのステージは、サウンドチェックから音の圧がすごく、早くも他を寄せ付けない圧倒的な存在感を見せつける。もちろん本編も彼らの本領を十分に堪能できるものだった。「衝撃の粒子」から始まり、「Butterfly Effect」「疾走する閃光」「Brianstorm」「RISING」と、MCもほとんど挟まず疾走感あふれるプレイを展開。演奏が始まった瞬間、その場の空気が締まる。ただし、ただただカッコイイだけで終わらないのが彼らの真骨頂だ。代表曲の1つである「疾走する閃光」では、井上司がドラムを叩きながら立ち上がり、オーディエンスを煽りまくる。アークティック・モンキーズのカバー「Brianstorm」では、完成度の高いアレンジで観客を魅了する。会場には1人で来ている男性客も多く、そのほとんどが彼らの音楽に身を委ね、思い思いに過ごしていた。

fox capture Plan

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心地良い風が吹き抜ける昼下がりの六本木ヒルズアリーナに登場したのは、NakamuraEmiだ。彼女のステージは、サウンドチェックから始まっていたと言っても過言ではない。小さな体で、「今夜はブギー・バック」をはじめとした誰もが知ってるJ-POPを圧巻の声量で歌い上げていく。彼女のファンにとっては見慣れた光景かもしれないが、このあたりから会場に来た人は、まさかこれがサウンドチェックだとは思わなかっただろう。極め付けは、いきものがかりのナンバーを織り交ぜたこと。ライブ後のMCで、水野が“サービス精神旺盛なNakamuraさんならでは”と嬉しそうに話していたが、終始彼女の温かさを感じられるライブだったのではないだろうか。本編もとにかく圧倒されっぱなしのステージだった。一言一言噛み締めながら話す親しみやすいMCの姿とは対照的に、曲が始まるとアーティスト然としたキリリとした表情になり、全身を使ってパワフルな歌声を披露する。MCでは曲の背景について説明していたが、これほどまでに歌に込めた思いが直球で伝わってくるアーティストはいないかもしれない。

NakamuraEmi

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次に登場したのは、4人組ピアノポップバンドのヒゲダンことOfficial髭男dismだ。1曲目の掴みはもちろん月9ドラマの主題歌として話題の「ノーダウト」。そこから彼らの新旧の代表曲を間髪入れずに披露していく。バンドのルーツであるブラック・ミュージックがスパイスになった、ポップでキャッチーな楽曲の数々。機材トラブルによってスタートが数十分遅れてしまったことは残念だったが、どの曲も楽曲の良さが際立っていて、J-POPという観点から純粋に楽しめるステージだった。

Official髭男dism

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Sano ibukiのパフォーマンスを経て、少し肌寒くなってきた夕暮れ時、トリを務めるあいみょんがステージに現れた。六本木ヒルズアリーナは、見渡す限り、人、人、人、人で埋め尽くされ、注目度の高さがうかがえる。本人は会場のそんな熱気をよそに、淡々と「憧れてきたんだ」を歌い始めた。食い入るように聴く観客と、胸元をえぐるようなストレートな歌声を惜しみなく披露するあいみょん。アコギとドラムというソリッドなサウンドが、より一層観客を惹きつける。

あいみょん

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