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2018年12月28日 更新

自身3度目のツアーで全国7箇所を回った"Beverly 2nd JOURNEY「24」~ Winter ~"@代々木YAMANO HALLライブレポ

今回は過去最多、全国7箇所を回り、自身3度目のツアーとなった"Beverly 2nd JOURNEY「24」~ Winter ~"から最終公演となった代々木YAMANO HALL公演の模様をお届けします。

TEXT:藤井美保 PHOTO:田中聖太郎

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2018年、Beverlyの24歳の誕生日にリリースされた2ndアルバム『24』。それを携えたツアーの秋冬バージョン『Beverly 2nd JOURNEY 「24」〜WINTER』が全国8ヶ所で行われ、12月23日、代々木YAMANO HALLでファイナルを迎えた。クリスマスのイブイブをBeverlyと過ごしたい人たちで、会場はすでにウキウキムード。客電が落ち、サポート陣が登場すると、会場のあちこちから「フーッ!」という声が湧き上がった。轟くようなドラムのフィルを合図にメンバー全員が「ダーン」と楽器を打ち鳴らすと、ステージから真っ白なライトが客席に差し込む。そこにBeverlyが現れ、総立ちとなった観客の声援を浴びて、『24』のあのジャケットのポーズを決めた。

 本人の「ワン、トゥ、スリー、GO」で始まったのは「Power of love」。「東京! 思いっきり楽しんでいきましょう」とBeverlyはすぐに手拍子を煽り、左右に動いて客席に語りかけるように歌い出した。夏バージョンのときより硬さのとれたフレンドリーなステージング。キュッとひっつめた髪が相変わらずキュートだが、佇まいには貫禄さえ感じられる。いい意味で自信にあふれたカッコいいBeverlyにグッと引き込まれた。サポート陣との息の合ったパフォーマンスは完璧。「All I Want」、「LOVE THERAPY」と歌い終えるたびにこぼれる最高の笑顔に、観客の幸せ度もどんどんアップしていった。

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「ようこそ!」と元気に手を挙げたBeverlyは、「終わりたくない」とファイナルの寂しさを吐露しつつ、「精一杯頑張りますので、みんなで素敵な思い出を作りましょうね」と、真っ直ぐな瞳で観客にパワーを送りこむ。続いたのは「Fly in the sky」だった。オランダの人気EDMデュオSick Individualsが来日した際、スタジオで一緒に共作したこの曲は、Beverlyのハイトーンの魅力を極めてコンテンポラリーに提示する楽曲。しかも、ライブでは生演奏ならではの骨太なリズム・アレンジも加わり、さらに新しいサウンドになっている。歌詞の「Rainbow」にちなんでレインボーカラーのライトが差し込むと、会場の高揚感は否が応にも増していった。そして、Beverlyが突き抜けるような高音のロングトーンを出すや、それに感応するようにあちこちから「キャーッ!」とも「フーッ!」ともつかないような悲鳴が。本当にじっとしていられないくらいエキサイティングな歌声なのだ。対象的に「Hurting Me」では、ステージに膝まづいて、痛いくらいどうしようもない思いを切々と。観客が身動きできないほどに入り込んでいるのがわかる。シンガーとしての支配力にうならされた。「一緒に未来を作っていこう」と歌う「Future」までの3曲は、英語詞が多いこともあって、ある意味Beverlyが洋楽的に響くコーナーだったと言ってもいいだろう。

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「東京楽しんでますか?」とテンション高く叫んだあと飛び出したのは、「どうぞおかけください」という美しい日本語。会場には意外と感心の入り混じった「ほぅ」という空気が一瞬流れた。ちょっと不安になったのか「あってますよね?」と観客の顔を見て確認するBeverly。なんとも自然体の可愛らしさだ。クリスマスやお正月など季節柄の話を盛り込み、「忘年会って何ですか?」とメンバーに無茶振りで説明させるくだりは、まるでコントのようだった。Beverlyもどうやらお笑いが好きなようで、オチがつくワケでもないのに、「もうやめさせてもらうわ」の合図でメンバーみんなでお辞儀をするというギャグを連発。無邪気すぎるいたずらっ子ぶりにジワジワしてしまった。そこから今度はたっぷりと聴かせるバラードコーナーに。このギャップ、ホント、クセになる。

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『劇場版 仮面ライダービルド Be The One』の主題歌「Everlasting Sky」では、ピッチを滑らかに上げていくポルタメント唱法に聴き入り、ピアノだけで歌う「Just once again」では、「私だけ愛して」という儚げな声にキュンとなった。ピアニッシモからフォルテッシモまで声のダイナミクスを使い尽くした圧巻の表現力だったのが、クラシカルなゴスペル調バラード「Baby don't cry〜神様に触れる唇〜」。思いのすべてを歌に託すその姿にうっとりと見入った。

 そのアウトロでスパンコールの効いたミニドレスに着替えて再登場したBeverly。ミステリアスなシーケンス・サウンドで始まったのは、ハイトーン・ボイスを最初に世に知らしめたあの「I need your love」だった。「キャーッ!」という声が沸き、ピンクのサイリウムライトが揺れ乱れる。楽曲のハイパーさに負けない超絶技巧の歌声。いや、テクニックだけじゃなく、スーパーなのはやはりスピリットだろう。心をさらけ出すようにあふれてくるフェイクのフレーズは無尽蔵。Beverlyはやはり歌うために生まれてきたんだなと納得してしまう。「ウンペペウンペペ」というベースが懐かしい新曲「Adventure」は、ロックっぽいディスコといったノリ。どこかドナ・サマーを彷彿とさせるのがむしろ新しく、Beverlyにもとても似合っていると思った。

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「まだまだいけますかー!」と続いた「I'm Ready」では、途中メンバー紹介も。各パート16小節のたっぷりとしたソロの間、プレイにちゃんと反応して盛り上げるBeverly。このあたりのミュージシャンシップも音楽好きにはたまらない。心の底から楽しもうという波動が伝わってきて、「みんな一緒に歌いましょう」と手を突き上げた「Be The One」では、観客とのエネルギー交換がクライマックスに。聴衆を牽引する魔法のようなこのパワーは、やはり生まれ持ったものだろう。「明日も頑張りましょう! 私からみなさんへの応援ソングです」と続いたのは「Tomorrow」。アルバム『24』のインタビューをしたときに「ぜひやりたい」と語っていた「♪Beautiful life♪for tomorrow」という歌のコール&レスポンスもバッチリ決まっていた。

 本編ラストは、「大好きな日本語のバラードです」と「A New Day」。歌う前、Beverlyはそれまでと打って変った静かな口調で、「覚えていてほしいこと」を3つ観客に伝えた。そのままの言葉ではないが、それはこんな感じ。「No.1、いつも笑顔でいてね。No.2、ひとりじゃないからね。No.3、音楽を通していつもそばにいるよ」。その言葉通り、歌でみんなを包み込んでくれたBeverly。エンディングでは会場の隅々に向かってめいっぱい愛を届けるように、「♪you, you, you……」と歌いかけた。感謝を湛えた笑顔で深々とおじぎをするBeverly。何のために歌うのかが本当に明確な人なんだなと、その存在感の裏にある強靭さにあらためて感じ入った。

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アンコールは、観客も期待してた通りのクリスマス感満載。赤い帽子にぽわんとしたフォルムのスウェットで登場したBeverlyは、トナカイの角をつけたメンバーととともに、マライヤの「All I Want For Christmas Is You」とBeverlyオリジナルの「Xmas with you」を届けてくれた。さらに個人的にうれしかったのは、「今年ずっとお世話になった小室哲哉さんの曲」と紹介して、globeの「FACES PLACES」を歌ってくれたこと。リリースから20年以上経ってもこの曲との出会いの衝撃を生々しく憶えている者にとって、次世代のBeverlyがそれを語り継ぐ姿は感動としか言いようがなかった。TVアニメ「FAIRY TALE」のEDテーマとなっている壮大な「Endless Harmony feat. LOREN」も披露し、シメはBeverly定番の「Amazing Grace」。1番はアカペラで、2番はピアノとほのかなジャズ・フレイバーで、3番はエネルギッシュなゴスペル調から再びアカペラで、と表現力のすべてを注ぐように歌うBeverly。「心と魂に響いて光が差してくるような祈りの歌」というMCを体現するように、その頭上から光が差し込んだ。まるでBeverly自身が発光体となったかのよう。一点の曇りもないその姿が、実に美しかった。

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2019年3月には、アコースティック・ツアーが東名阪で開催されるという。強弱、高低、緩急、明暗と歌声に関わるすべてを自由自在に泳ぐBeverlyが、楽器たちの温かな音色とどう響き合うのか、楽しみにしていたい。
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