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2018年6月1日 更新

“24時間”歌のことを考えるBeverlyの“24歳のリアル”と、その未来とは。新たな魅力を見せる2ndアルバム『24』インタビュー

印象的なハイトーン・ボイスを武器に数々のタイアップ曲を勝ち取り、実力を磨いてきたBeverlyが、2018年6月20日、自身の24歳のバースデーにアルバム『24』をリリース。“24時間”歌とともに生きるBeverlyの決意と愛を込めた本作の聴きどころを、じっくり語ってもらいました。巻末の読者プレゼントも要チェックです。

TEXT:藤井美保 PHOTO:栗栖誠紀
 一日24時間ずっと、歌を愛し、歌に愛され、さらなる高みを目指してワーカホリックならぬシンガホリックな日々を送るBeverly。心と直結した生命力に満ちた歌声はその賜物だろう。昨年1stアルバム『AWESOME』で超弩級の可能性を見せ、今年は24歳の誕生日に2ndアルバム『24』で大飛翔。「爽健美茶」2018年キャンペーンソング「LOVE THERAPY」や、ドラマ『ヘッドハンター』の主題歌「Baby don't cry〜神様に触れる唇〜」など、話題のタイアップ曲も満載だ。3Dで全方位体験したくなるほど奥行きある歌声が、すでの多くの人の心を捕らえている。ということで、もうカタコトではない日本語で『24』についてじっくり語っていただきました。
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--- まず、1stアルバム『AWESOME』と比べて、何か臨み方で変わったところはありましたか?

Beverly 前回は多くの人に「Beverlyといえばコレ」と知っていただくため、私の特徴のひとつであるハイトーン・ボイスをふんだんに取り入れてたんですけど、それがこの1年でだいぶ定着してきたので、今回は逆にそれ以外の新しいスタイルを見せたいと思いました。そして、たぶん、私の日本語も前回より成長してるんじゃないかなと。

--- もちろんです!

Beverly 新しい言葉がわかるにつれて発音や曲の意味が自然と体に入るようになり、表現力につながっている気がします。あと、前回は失恋の歌が多めだったんですが、今回は明るくポップな曲が多くなってます。この春新たにドラマの主題曲となった曲やCMのタイアップ曲もたくさん収録されてます。

--- そうですね。TVでよく耳にしてます。

Beverly 「爽健美茶」のCMがオンエアになってすぐ、友だちからも連絡をもらいました。「これ、絶対Beverlyだと思って見てたら、画面に“Beverly”と出てきてうれしかった」と。そんなにすぐわかるなんてちょっとビックリしました。あの曲「LOVE THERAPY」はR&Bのとても可愛い曲で、ハイトーン・ボイスのBeverlyとはだいぶ違う爽やかなイメージなので(笑)。

--- 「LOVE THERAPY」のメロディアスなラップも新鮮です。

Beverly ホントですか? チャレンジしてよかったです。

Beverly / 「LOVE THERAPY」Music Video(New Album「24」収録)

--- 各曲のエピソードになだれ込んじゃいそうなので、その前に、まずアルバム・タイトル『24』にこめた思いを聞かせてください。

Beverly 私は歌が大好きで、いつも頭の中で歌のことを考えているんですね。どうやってこの曲にアプローチしようか、どうしたらもっと日本語の発音がきれいになるか、どの声のトーンが曲に相応しいか、どんな歌い回しがよりグッとくるか…。もちろん、考えるだけじゃなくて、声を出して練習したり、何かヒントをもらいたくて自分以外の音楽に耳を傾けたり。気づけば24時間ずっと歌とともに生きているなと。『24』はそんな自分を表わすタイトルなんです。そして今年は、ちょうど24歳になります。

--- おめでとうございます!

Beverly ありがとうございます。しかも、その誕生日に『24』がリリースされるので、忘れられない特別な日になりそうです。

--- 最高のサプライズですね。スタッフの方たちの愛を感じます。

Beverly 素晴らしい「家族」に恵まれて幸せです。
--- では、あらためて何曲かピックアップしていきましょう。まず、テレビ東京系月10ドラマBiz『ヘッドハンター』の主題歌になっている「Baby don't cry〜神様に触れる唇〜」。

Beverly 生きている中で起こるたくさんの辛いこと、悲しいことを癒す賛美歌のような曲だなと思いました。初めてご一緒するコモリタミノルさんのソウルフルな曲と、売野雅勇さんのポエムのような歌詞が本当に大好きで、私もその世界に入り込んで思いを表現したいと思いました。特にサビの「♪Na na na Night and day」が大好きなんです。

--- 私もそこに惹きつけられました。

Beverly そう言ってくださるファンの方も多いんですよ。この曲の聴きどころですね。

--- 昔ながらのソウル・スタイルが、今の音とよく溶け合ってますね。

Beverly そのミックス加減がこの曲の魅力ですね。Music Videoも印象深いです。撮影場所の教会がすごくきれいで、とても安らいだ気持ちで撮影に臨むことができました。メイクもドレスも優しく清楚で、ピュアなイメージ。MVの中では、何か問題に直面した人たちが涙を流すシーンがあるですけど、最後にはその一人ひとりに光が差し込む。それが神様のパワーのように感じられるんです。その人たちを守ってあげたいという気持ちで、MVではずっと笑顔で歌っています。

--- ライブで「Amazing Grace」を歌う姿を目にしてたからか、「Baby don't cry 〜神様に触れる唇〜」はBeverlyの「Amazing Grace」だなと思いました。心を優しく力強く包み込んでくれる歌声です。

Beverly ありがとうございます!

Beverly / 「Baby don’t cry 〜神様に触れる唇〜」(テレビ東京系 月10 ドラマBiz『ヘッドハンター』主題歌)

--- マエストロの売野雅勇さん、コモリタミノルさんとの作業はどうでしたか?

Beverly ホントに光栄でした。売野さんは歌詞の意味を丁寧に説明してくださり、コモリタさんは「自由に歌ってくれるのがいちばんです」と言ってくださいました。プロデューサーさんからも「それはちょっとやりすぎかな」とか「それはいい感じだね」とアドバイスをもらって、自分でイメージしてた通りに歌うことができました。

--- 「Fly in the sky」は、なんとオランダの人気EDMデュオSick Individualsのプロデュース。ギグのために来日した彼らが、せっかくだからとコライトする人を探していて、Beverlyに声がかかったとうかがってます。

Beverly そうなんです。初めて会ったその場で彼らがキーボードを弾き、私が歌い、相談しながらメロディを作って、坂田麻美さんと私とで英語と日本語を織り交ぜた歌詞をつけていきました。0から始めて3時間くらいかな。それを彼らがオランダに持ち帰って、最終仕上げをしてくれました。すごくワクワクする面白いレコーディングでした。

--- 出会ったその場で音楽が生まれるなんて素敵ですね。タイトル通り心がどこまでも高く飛んでいく気がしました。

Beverly はい! 最初は静かな晴れた空だけど、やがて曇ってきて、激しい雨が降って、でも、それをくぐってグングン高く上がっていくような感じですよね。メロウなトーンもハイトーンもどちらも見せたいと思っていたので、ピッタリの曲調になってうれしかったです。
--- Beverlyが単独で英語詞を書いた「Hurting Me」は、今回いちばんせつない曲だなと思いました。

Beverly 『24』は24歳のリアルな気持ちで愛についてや将来について歌った明るい曲が多いんですけど、やっぱり失恋の経験もあるので、同世代の人たちに「ああ、わかる」と思ってもらえる曲も書きたかったんです。主人公の女の子は、男友だちのことが実はすごく好きなんですけど、彼は気づいていなくて彼女もいる。だから時々優しくされるのが苦しいんです。いっそ本当の気持ちを言ってしまいたいけど、やっぱり言えない。そんな物語を想像しました。いちばんアメリカン・ポップソング的なサウンドかもしれません。

--- オートチューンがかかってたりもしますもんね。

Beverly 初オートチューンです。よく聴いてる清水翔太さんの曲でも耳にして、「この声、どうやってるんだろう?」と思ってたので、「こうやってやってたんだ!すごい!」と、スタジオでずっと興奮してました(笑)。ぜひ、海外の人にも聴いてほしいです。
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--- 「Future」は昨年開かれたASEAN50周年記念晩餐会で、各国首脳の前で披露した曲でもありますね。この英語詞もBeverly。

Beverly 大きくて力強い曲だったので、未来について書きたくなりました。自分ひとりのじゃなくて、みんなの未来、世界の未来をイメージしています。というのも、私の世代って、今、いろいろと迷ってると思うんです。たとえば、フィリピンにいる私の友だちは、学校を卒業して就職したけど、「仕事が楽しくないんだ。でも、自分には才能がないから他に進むべき道も見つからない」とよく言ってました。私はそのたびに「大丈夫。一歩踏み出せば、ココだという場所が絶対見つかるよ」と励ましてたけど、そんなふうに迷っている人が多いのなら、その人たちの未来が明るくなるような歌を作ってみようと思ったんです。

--- 一緒に行けば必ず道は見つかるというメッセージが伝わります。

Beverly 今ではその友だちも自分の好きな仕事につけて、冗談がたくさん飛び出すほど元気を取り戻してます。「Future」を聴いて、その友だちと同じように笑顔になってくれる人が増えたらうれしいですね。
--- ほぼピアノだけの「My Boy」は、とても温かい曲。

Beverly 3年前初めて日本に来たとき、試しにいくつか歌った中の1曲です。昨日、久しぶりに当時の音源を聴いたら、発音がぎこちなくて、今回の歌とは全然違ってました。将来自分の子供ができたら聞かせてあげたい曲。だから、赤ちゃんがスヤスヤ眠れるような優しいトーンで歌いました。ララバイですね。

--- まさに。

Beverly 「A New Day」のカップリング曲「Happy now」のレコーディングのとき、作者のつんく♂さんから「優しいトーンも使ったほうがいいよ」というアドバイスをいただいたことが、「My Boy」で生きました。『仮面ライダービルド』の主題歌「Be The One」(今作のボーナストラックにリミックス・バージョンを収録)を歌わせていただいたおかげで、イベント・ライブに子供たちが来てくれるようになったんですね。そのピュアな笑顔も思い浮かべながら歌いました。

PANDORA feat. Beverly / 「Be The One ”Let's start experiment!!”MIX」(New Album「24」収録)

--- そして、アルバムの最後を飾るのが「Tomorrow」。明日もまた頑張ろうと思える大好きな曲です。

Beverly 私も大好きです。今回1ヶ月で8曲録ったんですけど、そのレコーディングの最後にやったのがこの曲でした。で、アルバムでもラスト。いい明日が来そうなイメージがありますね。ライブでは、出だしの「♪I with you all the best for tomorrow」から、みなさんと手拍子で盛り上がりたいです。

--- 絵が浮かびますね。

Beverly はい! 「ワン、トゥ、スリー」というカウントでいきなり入ろうかな、なんて、いろいろ妄想してます(笑)。

--- 7月に行われる東名阪のツアー“Beverly 2nd JOURNEY「24」”が楽しみです。前回の取材時、「ダンスを頑張ってる」と言っていましたが、踊るシーンもありそうですか?

Beverly ダンス、やりたいですね。やれるかなぁ(不安気にスタッフを見る)。

--- ここで宣言しちゃいましょう(笑)。

Beverly ドラマ『海月姫』にゲスト出演したとき、「All I Want」という曲でちょっとだけ踊ったこともあるので、今回のツアーでもぜひ、踊りたいな(小声)と思います。どうなるか、楽しみにしててください。
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