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2018年6月4日 更新

遠い先の話ではなくて、明日を繋ぎとめるような歌を歌っていきたい。KANA-BOON『アスター』インタビュー

今年メジャーデビュー5周年を迎え、「5シーズン・5リリース・5イベント」と銘打ったアニバーサリー企画を行っているKANA-BOON。シーズン2のリリースは2018年5月30日に発売した“夏”“恋愛”がテーマのミニアルバム『アスター』。さらに勢いを増すメンバー4人が、現在のKANA-BOONのモードについて語ります。リリース日に開催された東名阪対バンツアー“Let’s go TAI-BAAN!!”の撮りおろし写真とともにお楽しみください。

TEXT:森朋之 PHOTO:山川哲矢
今年メジャーデビュー5周年を迎え、「5シーズン・5リリース・5イベント」と銘打ったアニバーサリー企画を行っているKANA-BOON。シーズン2のリリースは“夏”“恋愛”をテーマにしたミニアルバム『アスター』。ドラマティックなメロディと生々しい感情を描いた歌詞、豊かな表現力を備えたバンドサウンドを軸にした本作からは、このバンドの新たな進化が伝わってくる。5月末から6月にかけてASIAN KUNG-FU GENERATION、ORANGE RANGE、フジファブリックをゲストに招いた東名阪の対バンツアーも。さらに勢いを増すメンバー4人に、現在のKANA-BOONのモードについて語ってもらった。
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――5周年イヤー、シーズン2のリリースはミニアルバム『アスター』。歌としての魅力がたっぷり詰まった作品ですね。

谷口鮪(Vo&Gt) ありがとうございます。前回のアルバム(『NAMiDA』)と同じように、自分たちのなかでしっかり準備する時間が取れたのが良かったのかなと。内容も『NAMiDA』を引き継いでいるところがあるんですよ。どの曲もメロディアスだし、歌っている内容もすごくパーソナルというか、実生活のなかで感じたことなので。
古賀隼斗(Gt) プリプロは鮪のウチでやってるんですよ。鮪が作ったデモをもとにして弾くんですけど、「夏蝉の音」という曲のギターソロで感情を表現しようとしたら、「何か違う」と言われて(笑)。かなり苦戦しましたね。

古賀隼斗(Gt)

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飯田祐馬(Ba) 自分のなかで「ここまで出来るはず」と思っているところに届かなくて、悔しい思いをすることもありますからね。たとえば「線香花火」のAメロは、物語を感じられるようなベースを付けようとしたんだけど、なかなか上手くハマらなくて。その後、何百パターンくらい考えて…。
谷口 何百パターンはウソやろ(笑)。

飯田 (笑)でも、最後は上手い具合にハマって。挑戦してよかったと思いました。
――リズムの表情も豊かですよね。

小泉貴裕(Dr) 基本的には鮪が考えたリズムに沿ってるんですけど、最初は「しっかり演奏しよう」という気持ちが強かったせいか、ドラムテックの方に「ただ演奏しているだけで、つまらない」と言われて。
古賀 それはショックやな(笑)。

小泉 (笑)自分なりにアイデアを出しながら、表情の付け方を考えて、もう1回やり直して。今回もいろんなトライがありましたね。

谷口 今回は感情的な歌が多いし、メンバーそれぞれもそういう部分に挑戦したほうがいいと思ってるんです。「このギターソロ、泣ける」とか「この曲のベースが切ない」とか、プレイで感情を表現するというか。聴いてくれる人の心を揺さぶるようなプレイをもっとしたいなと思いますね。

小泉貴裕(Dr)

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――タイトル曲の「アスター」は、今回のミニアルバムの中心になってる曲なんでしょうか?

谷口 ミニアルバムの中心というよりも、いまのKANA-BOONのテーマという感じですね。『NAMiDA』のときもそうだったんですけど、歌いたいことがハッキリしてきたんですよ。どうしようもない1日、落ち込んでしまう1日があっても、明日の希望を抱くことはやめられないし、諦められない。それが人間らしさだし、自分らしいなとも思っているんです。音楽をはじめたときから「聴いてくれる人を元気にさせたい、楽しくさせたい」という気持ちがあったんだけど、それがようやく形にできるようになったのかなと。遠い先の話ではなくて、明日を繋ぎとめるような歌を歌っていきたいんですよね。
――シングルの初回生産限定盤に付いているDVDには、シーズン1の“イベント”として行われた大阪・三国ヶ丘FUZZの5daysライブのドキュメント&ライブ映像を収録。FUZZはKANA-BOONのホームタウンともいえるライブハウスですよね。

谷口 はい。FUZZでワンマンをやらせてもらうのは6-7年ぶりだったんですけど、育ててもらったハコに対する恩返しでもあり、自分たちにとってはご褒美でもあって。楽しかったですね。(2011年に)飯田が加入してから、FUZZでワンマンをやるのは初めてだったんですよ。
飯田 俺が入る前のワンマンを客として観に行ってたんですけど、今回やってみて「あの頃の雰囲気と変わってないな」って思って。

谷口 それは俺も思った。不思議やな。
飯田 うん。当時を知らないお客さんも「きっとこんな感じでやってんだろうな」と感じてもらえたんじゃないかなと。自分たちにとってのホームやし、帰れる場所があるって幸せなことやなって思いました。
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