mu-moステーション | あらゆるエンタメをもっと楽しむ

2018年11月21日 更新

1つのジャンルに固執することなく、世の中的にいいとされるものだけを聴いて育ってきた世代…ビッケブランカ『wizard』インタビュー

ビッケブランカが、2ndアルバム『wizard』を11月21日に発売する。現在放送中の新垣結衣と松田龍平がダブル主演を務める日本テレビ系ドラマ『獣になれない私たち』挿入歌「まっしろ」やTVアニメ『DOUBLE DECKER! ダグ&キリル』(TOKYO MXほか)EDテーマ「Buntline Special」などの話題曲を収録したアルバム制作やタイトルに込めた想い、音楽ルーツについて話を聞いた。巻末の読者プレゼントもお見逃しなく♪

TEXT:榑林博史 PHOTO:大黒屋尚保
via
――2ndアルバム『wizard』は、何かテーマを決めて制作をされたのですか?

アルバムを作る時は、いつもコンセプトを決めずに作って、最後にタイトルを決めます。今作も同じで、好きなように作ったら曲調が目まぐるしく変わる、一つのジャンルにくくれないものになっていて。よくアルバムを表現する時に「おもちゃ箱のよう」とか「多面性がある」とか言いますけど、そういう使い古された表現でなく、別の言葉に置き換えようとして思い浮かんだのが『wizard』です。
――『wizard』には魔法使いや魔法といった意味があって。同じく「wizard」というタイトルの1曲目には、ナレーションが入っていますが、あれは誰の声ですか?

映画『魔女の宅急便』で黒猫のジジの役をやられている、声優の佐久間レイさんです。ジジからの目線みたいな感じで「男のくせに魔女と名乗ってるやつがいる」という紹介で、アルバムが始まるのが面白いと思って(笑)。
via
――アルバムは全体に冬感があると思いましたが、そこは意識されていましたか?

冬は意識しましたね。そもそも僕は11月30日の冬生まれで、冬が好きなんです。「ウララ」と「夏の夢」は、春と夏の曲だけど、アルバム用に書き下ろした曲は、基本的に冬の気分で作りました。たとえば「Winter Beat」は、冬のギフトがテーマです。ベタなことを言えば「愛があなたへのギフトです!」みたいな。大切な人に贈り物をするという行為を、クリスマスソングやバレンタインソングとは違う切り口で描写しました。
――「Winter Beat」は、武田真治さんのサックスもポイントになっていますね。

「巨漢のひげの外国人が吹いているみたいに重厚感を出して吹いてほしい」とお願いをしました。グロートーンという吹き方があるんですけど、それを“これでもか!”というほど入れてくれて、とてもステキな演奏をしてくださいました!

ビッケブランカ / 「Winter Beat」試聴トレーラー映像

――今作には、他に現在放送中のTVアニメ『DOUBLE DECKER! ダグ&キリル』EDテーマで、ルーズなガレージ・ロックのナンバー「Buntline Special」も収録しています。

絵コンテも台本もない状態で、「自由にお願いします」と依頼されて、本当に自由に作ったのが「Buntline Special」です。先方は「Slave of Love」とかのピアノを作ったミドルチューンや、「ウララ」みたいな軽快な曲をイメージしていたみたいで、最初に聴いた時は面食らっていたみたいです。
――驚きますよね。ピアノも入っていないし。

何度も「本当に自由でいいんですか?」って聞き返したんですけど、「本当にどんな曲でも大丈夫です」と言うので。それにピアノはちゃんと入ってますよ、間奏に0.7秒だけですけど(笑)。でも最終的には先方のスタッフの方もすごく気に入ってくださって、ライブにも遊びにきてくれてうれしかったです。
via
――「まっしろ」みたいなバラードもあれば、こういうバンドサウンドもあって、いろいろな音楽ジャンルが1枚に凝縮されています。こういう作風は、どんなところから生まれるんですか?

僕らの世代は1つのジャンルに固執することなく、世の中的にいいとされるものだけを聴いて育ってきた世代です。だから、特にこれというものがない代わりに、何からでも影響を受けることができるんです。特にうちは両親が音楽好きだったのもあって、SMAPさん、マイケル・ジャクソン、ベイ・シティ・ローラーズ、財津和夫さん…その時代に流行したあらゆるヒット曲を聴いて育ってきました。

ビッケブランカ / 『まっしろ』Lyric Video (日本テレビ系ドラマ『獣になれない私たち』挿入歌)

――新旧のいい曲だけで育った、純粋培養みたいな感じですか。

はい。「分かる人にだけ分かってもらえればいい」という考え方が格好いいとされた時代もあって、確かにそう言って多くの人に認められていたら格好いいと思うけど…僕は、そういう考え方ではないです。それに人に理解されて広まった曲しか知らないので、そんな僕の中から出てくる音楽は、どんなに好き勝手に作っても、人に理解されない曲にはならないと思っているので、それでいいかなと。
via
34 件

関連する記事 こんな記事も人気です♪

ビッケブランカの幅広い創造性が楽しめる両A面シングル「夏の夢/WALK」インタビュー

ビッケブランカの幅広い創造性が楽しめる両A面シングル「夏の夢/WALK」インタビュー

2018年8月8日にメジャー2ndシングル「夏の夢/WALK」をリリースするビッケブランカ。兄者(あにじゃ)と慕うSKY-HIが参加したカップリング曲「Black Rover(feat.SKY-HI city raven remix)」についてもたっぷり語ってくれました。巻末の読者プレゼントも要チェックです★
わかりやすいくらいシンプルな歌詞で、春を歌う。ポップスの王道を突き進むビッケブランカ「ウララ」インタビュー

わかりやすいくらいシンプルな歌詞で、春を歌う。ポップスの王道を突き進むビッケブランカ「ウララ」インタビュー

2018年4月18日に4曲入りの1stシングル「ウララ」をリリースするビッケブランカ。2017年7月にリリースされた1stフルアルバム『FEARLESS』によって、新世代のポップマエストロとして名乗りを上げた彼自身のルーツ、音楽制作に対する独特なこだわりに迫ります。巻末の読者プレゼントもお見逃しなく。
「これでいいのだ!」マインドで作り上げた快作!TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND「BAKA-BONSOIR!」制作インタビュー

「これでいいのだ!」マインドで作り上げた快作!TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND「BAKA-BONSOIR!」制作インタビュー

“20世紀最強のギャグ漫画”と謳われた赤塚不二夫の代表作が18年ぶりにアニメで帰ってきた! 『深夜!天才バカボン』のOPを飾るエキセントリックなナンバー「BAKA-BONSOIR!」の作詞・作曲・編曲を手がけたTECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDに、本作の制作への思い入れや、主要キャストによるスペシャルユニットB.P.O -Bakabon-no Papa Organization- (古田新太、入野自由、日髙のり子、野中藍、森川智之、石田彰、櫻井孝宏)のレコーディング秘話などを伺いました。巻末の読者プレゼントもお見逃しなく。
未来に向かって突き進むヒロインたちの想いを載せて。SUMMONERS 2+「DeCIDE」和氣あず未・加藤英美里インタビュー

未来に向かって突き進むヒロインたちの想いを載せて。SUMMONERS 2+「DeCIDE」和氣あず未・加藤英美里インタビュー

TVアニメ『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術』OP主題歌「DeCIDE」が2018年8月29日にリリース!本楽曲を歌唱する主要女性キャスト5名によるスペシャルユニット“SUMMONERS 2+(サモナーズツー)”から、レム・ガレウ役の和氣あず未さんと、エデルガルト役の加藤英美里さんにお話を伺いました。巻末の読者プレゼントも要チェックです★
夏の光を感じる、ワクワク感を詰め込んだ配信アルバム moumoon『summer moon -excited-』インタビュー

夏の光を感じる、ワクワク感を詰め込んだ配信アルバム moumoon『summer moon -excited-』インタビュー

moumoonが2018年7月28日に配信限定アルバム『summer moon -excited-』をリリース。新曲3曲に加え、過去にリリースした楽曲の中から「夏」にぴったりな7曲をセレクトした計10曲のプレイリスト的アルバムとなっている。TVアニメ『夢王国と眠れる100人の王子様』のOPテーマ「あふれる光」を含む本作についてYUKA、MASAKIに話を聞いた。巻末の読者プレゼントもお見逃しなく。

この記事のキーワード