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2017年9月26日 更新

過去と現在をつなぐ、自身の活動の原点とは…大森靖子『MUTEKI』リリース記念インタビュー

2017年9月27日に、過去の楽曲を弾き語りでリアレンジしたアルバム『MUTEKI』をリリースするシンガーソングライター大森靖子。彼女の過去と未来をつなぐ想いや活動の原点について伺いました。巻末の読者プレゼントも要チェック!

圧倒的なライブパフォーマンスとジャンルを超えた発信力で老若男女を魅了するシンガーソングライター、大森靖子。客が数人のライブハウスで弾き語りをはじめた時期から数えて、今年で音楽活動10周年となる。そんな記念すべき年に、過去の楽曲を弾き語りでリアレンジしたアルバム『MUTEKI』をリリースする大森に、過去と現在をつなぐ、自身の活動の原点について聞いた。

TEXT:九龍ジョー 出展:withnews

「期待を裏切っていきたいんですよねえ(笑)」

――以前からファンの間でも弾き語りアルバムを望む声はありましたよね。

大森 ええ、でも、だからこそハードルも高いじゃないですか。あと天邪鬼なので、あまり望まれると、そのタイミングでは出したくないなっていうのもあったりして(笑)。ただ、次々と新しいことをやってきて、それでもいまの時代は消費が早くて、年間20曲とかを新曲として提供してたりするわけですよね。そうなってくると、そろそろ昔の曲を知らない人もいるかなと思って。

PHOTO:川田洋司
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――それで今回、改めて過去の楽曲を弾き語りでレコーディングしてみたわけですね。ただ、たしかにほぼ弾き語りアルバムではあるんですけど、冒頭の2曲(「流星ヘブン」「みっくしゅじゅーちゅ」)は新曲で、しかもいきなりバンドサウンドじゃないですか(笑)。

大森 ふふふ、そこは、やっぱり期待を裏切っていきたいんですよねえ(笑)。

「自分だけ勝手にイメージを気にしすぎてたかも」

――この、弾き語りメインなんだけど、冒頭2曲だけちょっと違うサウンド、というパターンは、2013年に出したアルバム『絶対少女』も同じでしたよね。

大森 そうなんです。あのアルバムも、もともとは弾き語りだけで作るつもりが、打ち込みとかバンドの曲も入って。けっきょく、弾き語りもバンドも、両方最高だよね~! ってことを感じてほしいだけなんですよ(笑)。

PHOTO:川田洋司
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――『絶対少女』のときに思ったのは、あの頃、ガッとメディアの注目が集まる中で、「過激なパフォーマンスをする弾き語りの新鋭女性シンガー」みたいな切り口で取り上げられることが多かったので、ポップな曲でそのイメージを覆したいのもあるのかなってことだったんですけど。
大森 まあ、過激なイメージといってもお客さん集めたかった手法でしたからね。ライブ中に目立つことをやってもせいぜい5分程度じゃないですか。残りの時間は何十分も弾き語りをやって、でもその5分しか拡散されないっていう話ですからね。実際に見てくれたお客さんはわかってくれてるわけで。
――ただ、そうやって印象が偏って拡散されたりする中で、大森さん自身がダメージを受けることはありませんでした?

大森 ダメージというか、例えば持ち時間をフルに使ってそういうことばかりやっている人もいるわけじゃないですか。でも、そういう人とは一緒にされたくない、っていうこだわりが強すぎて、仕事を失ったりすることはありました(笑)。本当は誰もそんなこと気にしてないのに、自分だけ勝手にイメージを気にしすぎてたかも。

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「本音が書ける匿名掲示板を管理してました」

――どう見られているか? っていうことには敏感ですよね。

大森 わりと他人が自分に対して思うイメージは、受け入れて生きてましたからね。学校を休んで家にいるだけでも、「グレて街で遊んでる」みたいなうわさが立つわけですよ。でも、べつにそれでいいやと思って、逆にそのキャラに合わせて学校では振る舞っていましたね。それでいて、家では学校の裏ブログを開設して、やばいことから、誰々先輩かっこいいよね、みたいなくだらないことまで、本音が書ける匿名掲示板を管理してました。みんな気づいてないけど、実は学校にあまり行ってない私が管理人っていう(笑)。
――そういう「本当の私は……」っていう部分は明かさないんですか。

大森 だってホントのことを説明するほうが面倒くさいじゃないですか。いまはこういう職業だから頑張って説明してますけど、その頃は、どうせ18歳で別れるような人たちにいちいち説明しても仕方ないと思ってました。「わかってもらえなくても、べつに」みたいな。他に、そこを省略できる関係性の友達もいましたし。
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