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2017年6月6日 更新

イトヲカシなりの”S級のパワー・ワード”という「さいごまで」に込められた気持ちとは。

2ndシングル「さいごまで/カナデアイ」リリース記念特集。

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J-POP王道のポップセンスを持つ、伊東歌詞太郎(Vo)と宮田“レフティ”リョウ(Bass/Guitar/Key)による二人組ユニット、イトヲカシ。ティーンを中心に局地的に爆発的人気を誇ったインディーズ時代。そして客層の幅も広がったメジャーデビュー後も、ワンマンツアーは即完売、夏には日本最大級のロックフェスにも出演し、着実なるステップアップを進めている新しい才能だ。現在でもファンとの絆の場所である全国路上ライヴを続けている彼らが、最新2ndシングル「さいごまで / カナデアイ」を2月8日にリリースする。「さいごまで」は、河合塾TVCMタイアップソング & 「キットカット」受験生応援キャンペーンのために書き下ろした楽曲であり、受験生はもちろん、目標に向かってチャレンジする人の背中を押してくれる応援歌だ。「カナデアイ」は、テレビ東京系アニメ『双星の陰陽師』のオープニングテーマを飾るエモーショナルなポップチューンに仕上がっている。トークの真剣さから、人間力の高さが伝わってくる熱い二人に話を聞いてきた。
TEXT:ふくりゅう(音楽コンシェルジュ)


--イトヲカシといえばメジャー・デビュー後も継続して全国路上ライヴ・ツアーをやられてきましたが、場所によっては数千人集まる状態となってますが、新たな発見などありましたか?

伊東歌詞太郎(以下、伊東) 男性のお客さんがどんどん増えてますね。あと、会場が駅から離れていることもあって親御さんと一緒に車で来る方が増えています。年齢層の幅が広くなっていますね。下はね、もう本当に新生児までいて。

--おおお、3世代どころじゃないかもしれない。

伊東 赤ちゃんは、たぶん自分の意思ではないと思うんですけど(笑)。

--音楽の情操教育になりますね(笑)。

伊東 ぼくらは、世代を超えて楽しんでもらえるポップ・ミュージックを志しているので、老若男女っていうのは狙っていたところなので嬉しいですね。

宮田“レフティ”リョウ(以下、宮田) その中でママ友パパ友のコミュニティーが生まれたり。ありがたいことですね。

伊東 路上ライヴは、“ありがとうの言葉”をこちらから直接伝えるためにやっているんですが、そこで生まれた会話からいただいているものも大きいんです。実は受験生の方もたくさん来てくれるんですよ。少しでも背中を押すことができればなと「さいごまで」という応援歌が生まれました。

--受験って、いま思い返せばですけどテンションをあげたり、モチベーションを維持したりするのに、音楽に助けられていたことを思い出します。二人は受験といえば、どんなエピソードを思い出しますか?

伊東 バンド時代にアルバイトで塾講師や家庭教師を長くやっていたんです。そこで、受験生の気持ちを大人になって教える立場になってから、強く受け止めたことが忘れられませんね。自分が学生のころはよくわかってなかったんです。

--「さいごまで」という楽曲を聴かせていただいて、受験勉強で学ぶことって、そもそも問題に立ち向かう姿勢を学べることがめちゃくちゃ大事なんだなって、ぼくも大人になってから気がつかされました。

伊東 例えば、数学の「三平方の定理」なんて大人になってから何に使うんだろうって思ってましたけど、実は問題を解決する時の頭の動きを訓練していたんですよ。大人になっても生きていると色々な問題って起きるんですよね。そんな問題が起こった時にどう解決していくかっていう能力の訓練だったんですよ、勉強って。だから三平方の定理とか、いろんな課題とかは、使わない無駄な知識のようでいて一切無駄なんてないんですよね。

--勉強=成長できるいいタイミング、きっかけのひとつってことかもしれませんね。

伊東 そうなんですよ。本当はね、うん。

--それこそ、勉強するときの集中方法などでこだわりとかありました?

宮田 当時、Jラップが流行っていたので、カラオケにラップを乗せて歴史を覚えるっていうのやってました(笑)。

--マジすか。かなり高度な。

伊東 それやばいね(笑)。
宮田 “ヘイYO! 参勤交代~”みたいな。
一同 (爆笑)。
宮田 当時、音と一緒に暗記をすると覚えるっていうメソッドがあったんですよ。記憶のスイッチになるんですね。
伊東 あ~、それわかるかも。俺は暗記方法で頭からつま先までを使うんですよ。で、頭って髪の毛が生えているじゃないですか? 髪の毛を自分で連想するとそれに紐づけてその人物。眉毛で人物と、時系列順に自分の体に覚えたいことを当てはめていくんですよ。指に傷があったら痛いじゃないですか? この痛みは藤原定家だと覚えるんですよ。
--さすがイトヲカシ、手法がハンパない(苦笑)。ちなみに、応援歌である「さいごまで」は、ピアノのイントロからイトヲカシらしさがグッとくる、ストレートなサウンドが王道感ありましたが、どんなポイントにこだわりましたか?

伊東 俺達はたぶんに漏れず人を応援したい、音楽で応援したいっていう気持ちがあって。サビの一発目にくる言葉っていうのは、すごく大切なんだとこだわっていました。たとえば「負けないで」っていう曲の言葉、最高じゃないですか? でも「負けないで」ってパワーワードはもう使われちゃってるから。あ、パワーワードって呼んでるんですけど、イトヲカシなりのS級のパワーワードをずっと二人で考えていたときがあって。ふと降りてきたのが、「さいごまで」だったんです。

--なるほどね。めっちゃ考え抜いてのシンプルなワードだったんだ。

伊東 「さいごまで」を超えるようなパワーワードがイトヲカシにはまだ眠ってると思っていて。まだまだ探していきたいなって気持ちでいっぱいなんです。いつか「負けないで」の織田哲郎さん&坂井泉水さんペアを僕らもヒット曲で超えてやるんだっていう。

--めっちゃいい話じゃないですか。イトヲカシが王道を目指していることが伝わるいいお話ですね。

伊東 「さいごまで」のワードというかフレーズは、メロディーと一緒に降りてきたので制作はするするっと進みました。納得して作り上げることができたサビのド頭なんです。イトヲカシ的に一番言いたいのは、3番の歌詞の“誰よりも遠くまで君が行くんだ 僕たちはただ願う笑顔でいてよ 君は一人じゃない”っていうところなんです。俺ら二人も毎日戦いの日々なんですよ。イトヲカシとして音楽とすごい戦ってるし。僕らは笑顔の戦いって呼んでるんですけどね。でも、それってミュージシャンだけじゃなくて、みんなそうだと思うんですよ。「さいごまで」は、死ぬっていう意味の“最期”にもかかっていて、死んだ時にすごい幸せだったなと思えるためには、やっぱり毎日一生懸命真面目に全力で走り抜けることが大事だなって俺は言いたかったんです。

--まさにそういうことですよね。

宮田 自分たちも、応援って言っても背中を押すぐらいしかできないんですよ。自分の意思で頑張れるかどうかってのがすごく重要な部分なんです。その一歩手前まで、僕らの音楽で後押しできるんだったら嬉しいなって思っています。
伊東 そうだね。
宮田 編曲でいったらピアノのイントロが大事ですね。で、1番のAメロの導入の部分のリリックの世界観に、すっと染みるような、心にすっと入ってくれるようなフレーズを聴いて欲しいですね。すべての人の琴線に触れるっていうのは難しいんですけど、いろんなフレーズを弾いて“あ、俺は触れたわ”みたいな。
伊東 俺の琴線にも触れたよ。
宮田 触れちゃった?
伊東 やっぱ良いイントロだなって。イントロって大事だよね。

--あと、感情の高まり具合がストリングスというかアレンジで素晴らしく表現されているなと。それと、歌詞ではあえて普遍的な言葉を選ばれているので、受験生だけではなく、人生っていろんなところで決断しなければいけない瞬間の積み重ねだと思うんですけど、チャレンジしている人を応援してくれるナンバーですよね。

伊東 わぁ、ほんと僕らは、そこを考えていたので嬉しいです。
宮田 そうですね。全方位的であるというか、普遍的であるってね。対義語を探すのであればエッジが効いてるってことになると思うんですけど、棘だけじゃない丸みというか、ぼくらは10年をこえて残る歌を作りたいんです。実際、ぶっちゃけて言えば、受験の記憶はそんなに残ってないんです。でも、その後も人生の試練はいっぱいあって。まぁ、ほんとに思春期というか、まぁ家庭環境があんまり上手くいってないときとかナーバスになったりして。お金なんて全然なかったから図書館に行ってCDを借りて。いろんな曲にほんと助けられた部分があって。なので、すべての生きとし生ける頑張っている人に届けば嬉しいなって思っています。

イトヲカシ / 「さいごまで」Music Video

--力強い言葉ですね。で、もう1曲がテレビ東京系アニメ『双星の陰陽師』のオープニングテーマとなった「カナデアイ」ということで。エモーショナルに感情に訴えかける爆発力があるナンバーとなりましたね。

伊東 オープニングのお話をいただいてから作りあげた曲なんです。実は、最初は全然別の曲を二人で作っていて、『双星の陰陽師』のオープニングを意識して歌詞を書き上げて仮歌まで入れたんですけど、最後聴き終わったときに“おや?”ってなっちゃったんです。これはちょっと違和感があるなって話をして帰ったんです。そうしたら、“イトヲカシとは違う気がするから作り直したい”っていう連絡が相方から来て。それで俺は“まだまだ俺たちはやれるね”みたいな、同じ気持ちなんだなって再確認できたなって思ったんです。二人組だし、ポップスをやりたい、王道をやりたいっていう。バンドじゃないっていうことを強く二人のなかで認識した曲となりました。曲に教えられることっていっぱいあるんですよ。ある意味、二人がもっと1つになるためのプロセスだったナンバーが「カナデアイ」なんですよね。
宮田 デモ段階でオープニングテーマとしては成立してて。まぁいい楽曲だったと思うんですけど、でも、イトヲカシらしさ、王道ポップスを発信していく二人組の音楽ユニットっていうところからはちょっと乖離してたんですね。でも、どうしてもアップテンポな楽曲にはしたいなと思っていて。アップテンポな楽曲のなかでイトヲカシらしいサウンドに対して落とし所をどう探そうっていうのが難産なポイントだったんですよ。
伊東 初めての難産でしたね。

--オープニング主題歌へのオーダーは、『双星の陰陽師』原作の助野嘉昭さんからのリクエストだったそうですね。

伊東 ありがたいことです。ワンマンライヴも観に来てくださったんですよ。実際すごいライヴを楽しんでいただけて。
宮田 ステージから、ドリンクカウンター前ですごい盛り上がってくれているお客さんがいるなって思ったんです。終わった後、楽屋で“あなたが助野さんだったんですか!”みたいな(笑)。嬉しすぎますよね。

--作品の世界観だったり、イトヲカシらしさだったり、良きタイミングで生まれた楽曲っていう。

伊東 そうですね。丁度いい融合ができた曲が生まれたんじゃないかなと。二人ともすごく納得して進められました。

--そして、春から全国ツアーが始まるという。しかも千秋楽はお台場ZEPP TOKYOという大箱で。

伊東 楽しみですね。とともに、ミュージシャンっていうのは不安と闘っていく商売だと思っているんで。緊張しますね。
宮田 大きいっすからね。イベントでは経験してますがワンマンとしては初めてだし。
伊東 お互いバンド時代は、ライヴハウスでのライヴにお客さんを集めるために路上ライヴをやってたんですけど、でも、イトヲカシにとっていまは二つとも柱だと思っていて、ライヴハウスも路上ライヴも主従関係ではないと思ってるんですよ。で、去年全国の路上をまわらせていただいて。そしてライヴハウスでの全国ツアーとなりますが、路上とは違って、よりいい音で届けられるのが楽しみなポイントなんですね。ライヴハウスでのツアーは、精一杯のおもてなしの精神で皆を幸せにしたいなって思っています。
宮田 約1年ぶりのライヴハウス・ツアーになるので、全国路上ライヴ・ツアーの経験もあって、よりパワーアップしたライヴになるって確信してます。いい景色が見られるように一生懸命がんばりますよ。楽しみにしていてください。

リリース情報

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