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2018年7月24日 更新

『unlock』からのプロセスがあってやっとフル・アルバムが完成した感じです。urata naoya(AAA)『unbreakable』インタビュー(前編)

2018年7月25日に1年3ヶ月ぶりのNewアルバム『unbreakable』をリリースする浦田直也。前作『unlock』で全曲作詞を手がけ、「心を解放して本音を吐き出した」と力強く語っていた彼が発表するのは、昨年のツアーのバンマス・宗本康兵が全曲を作曲し、浦田が再び全曲の作詞に挑んだ意欲作。作品完成までの繊細な心の機微を、ほとばしる思いのまま語っていただきました。巻末の読者プレゼントもお見逃しなく。

TEXT:藤井美保
 昨年ソロ・アルバム『unlock』で全曲作詞を手がけ、「心を解放して本音を吐き出した」と力強く語っていた浦田直也。今明かせば、作品がどう受け止められるか実は不安だったという。しかし、ツアーでファンの反応に触れた瞬間それは一気に解消。とても強いものを得たと感じた彼は、どこかよせつけないオーラをまとった『unlock』とは違う、体温のあるアルバムを作りたいと思った。それが『unbreakable』だ。昨年のツアーのバンマス・宗本康兵が全曲を作曲し、浦田が再び全曲の作詞に挑んだ意欲作。作品完成までの繊細な心の機微を、ほとばしる思いのまま語っていただきました。
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--- 今回はアルバム全曲の作曲を、昨年のツアーのバンマスであった宗本康兵さんが手がけていますね。まず、その経緯を聞かせてください。

浦田:康兵くんとは10年ほど前からフツーに友だちだったんです。もちろん、ピアノを弾くことも曲を作ることも知ってましたし、たまたま観に行ったライブでサポート・メンバーをしている姿を見たりもしてました。ずっとそんな関係だったんですけど、去年のソロ・ツアーを構想していたとき、ふと、音楽でつながってみたいと思ったんです。仲がいい分、率直な意見交換ができるだろうし、いい意味で気を遣わないですむんじゃないかなとも思って。
--- それが昨年、アルバム『unlock』を率いてのツアーで実現。実際一緒に回ってみてどうでしたか?

浦田:僕は歌は歌いますけど、譜面の読み書きができるわけではないので、ほしいサウンドを伝えるときは言葉なんです。「ここでドーンという音がほしい」とか「もっとシャカシャカしたい」とか。それを康兵くんは的確に読み取ってくれましたね。声やキーのことについても、常にハッキリと感想や意見を言ってくれてました。「今日はこの部分がよかったから、もっとこうしてみたら?」とか「このキーだと声がすごく気持ちよく響くから、そこを大事に曲を作るといいよ」とか。
--- すごく建設的な関係が築けたんですね。

浦田:ツアー中のご飯の席でも、音楽の話が止まらなかったですね。「こういう曲がほしいんだよね」と僕が言えば、康兵くんも、「こういう曲があればもっと表現したいことが伝えられると思うよ」と言い、しばらくすると、「作ってみたんだけど」と曲を持ってきてくれたりもしました。その段階では、次のリリースも決まってたわけじゃないのに。
--- 『unlock』ツアーは、昨年の5月と11月とに日程が分かれてましたよね。その後半戦のほうで、『unbreakable』のラストに収録されている「under the same sky」を早くも披露していました。

浦田:はい。ツアー前半戦でお客さんのリアクションを目の当たりにしたとき、ああ、これでやっと『unlock』が完成したと思えた。と、同時に、2018年にもまた新たなアルバムを出したいという気持ちが高まったんです。となったときに、『unlock』と次のアルバムをつなぐ1曲がほしくなった。その発想はツアー前半戦があってこそ生まれたものだから、レコーディングは康兵くんとツアー・メンバーとでやりたかった。そうやってできたのが「under the same sky」なんです。康兵くんもメンバーも、マスタリングのチェックまでとことんつきあってくれました。実は「under~」は、アルバム『unlock』のアンサー・ソングにしたいという思いもありました。
--- 「under~」の歌詞には、『unlock』の曲のタイトルが全部入ってますもんね。

浦田:そうなんです。わかる人はわかるくらいに思って書いてたんですけど。

--- 発見したとき鳥肌が立ちました。

浦田:当初はそれで『unlock』完結! と思ってたんですけど、今回のアルバム制作を進めるうちに、『unlock』と『unbreakable』の2枚で完結するというふうにしたくなって。

urata naoya (AAA) / 「unlock Making Documentary」Digest

--- 最終的に、「under the same sky」が重要なつなぎ役を担う連作になったというわけですね。

浦田:前作が5曲、今作が7曲。これでやっとフル・アルバムが完成したという感じです。
--- 『unbreakable』のLIVE盤に同梱されているDVDで、昨年11月の舞浜アンフィシアターの模様を拝見し、宗本さん、そしてバンドの方々と、本当にいい出会いをされたんだなと感じました。

浦田:ただの仕事の関係だけでやってるのか、普段から仲がよくてやっているのか、見ればすぐわかりますよね。とにかく僕自身が本当に楽しいと思えるツアーだったので、康兵くんと一緒にアルバムも作りたいなと。そこにつながりました。
--- 作詞は全曲浦田さんで、作曲は全曲宗本さん。その構想も最初からでしたか?

浦田:はい。作詞はちょこちょこやってきてはいたんですけど、やっぱり昨年の『unlock』で全部を手がけ、本音が書けたことが大きかった。ソロで歌うものに関してはすべて自分で書こうと思うようになりました。人に書いてもらった詞を理解して歌うって、実際なかなか難しいことがあるんです。でも、自分で書いた言葉なら、感情をこめるという作業をしなくても自ずと気持ちがこもる。さらに、康兵くんは僕の気持ちを読み取ったり、導いてくれたりしながら曲を書いてくれるので、ふたりでコラボすれば、すごくいいものができるだろうなと思いました。
--- 曲作りはどんなふうに進めていったんですか?

浦田:たとえば、康兵くんが、「お客さんが手を叩ける曲があるといいんじゃない?」と言ったあとに、僕がピンときて、「あ、赤い曲がほしい」とオーダーするみたいなことが多かったですね。イメージを色で伝えると、本当にそういう曲が仕上がってくる。たぶん周りの人は、「この人たち何言ってるの?」って感じだと思うんですけど(笑)。
--- その会話の一部を再現してもらえますか?

浦田:「赤って言っても真っ赤じゃないからね」、「じゃあ、どういう赤?」、「布でいうとベルベットみたいな」、「ああ、なるほど」とか。「オレンジ色の曲がほしいんだよね」、「オレンジって甘酸っぱい感じ? それともまるい感じ?」、「うん。まるい感じ。やわらかい感じのほうのオレンジね」とか(笑)。
--- ふたりの間に音楽を言葉に、言葉を音楽にする翻訳機のようなものが存在するんですね。

浦田:僕は「わかりづらくてごめんね」って言ってたんですけど、康兵くんは、「いや、ここまでわかりやすく言ってくれる人って逆にいないくらいわかりやすいよ」と。

--- なんかワクワクします。

浦田:本当にずっとワクワクしながらのレコーディングでした。
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