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2018年7月24日 更新

音楽は私の人生。シャイ・ガールが歌で魅せる圧巻のステージ“Beverly 2nd JOURNEY「24」”レポート

24歳の誕生日にリリースされた2nd アルバム『24』を携えて東名阪で開催されたワンマンライブツアー“Beverly 2nd JOURNEY 「24」”。2018年7月8日(日)東京 代々木 YAMANO HALLでおこなわれたファイナル公演の模様をお届け♪

TEXT:藤井美保 PHOTO:田中聖太郎
BGMが流れる薄明かりの中、サポート陣がさりげなくスタンバイすると、期待感いっぱいのざわめきが起こる。と、同時に前面に映し出された「24」という数字が、鼓動の音とともに「23,22,21・・・」とカウントダウンを始めた。スタートのイグニションは「ズクジャーン!」というバンドの大きな音。その瞬間バックライトで紗幕に大きく浮かび上がったのは、腰に手を当ててカッコよくマイクを握るあの『24』のジャケットと同じBeverlyのシルエットだった。
「1,2,3,GO!」で始まったのは、アルバムでも1曲目の「Power of love」。「♪ラ・ラ・ラ~」という弾けるような歌声とともにバン! と紗幕が落ち、「トーキョー!」と笑顔いっぱいのBeverlyが現れた。シックなドレスと、まとめ髪に結んだターバン風のスカーフがキュート。目を輝かせて手拍子を煽る姿には文字通り愛の力があふれている。パワーを浴びた観客は一気に総立ちとなった。24歳の誕生日にリリースされた2ndアルバム『24』を携えたツアー“Beverly 2nd JOURNEY 24”。そのファイナル@東京代々木YAMANO HALLは、こんな心踊るオープニングだった。
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「All I Want」、「LOVE THERAPY」と、CMでお馴染みの可愛いらしいR&Bナンバーを続けざまに披露すると、ありったけの声で「東京のみんなー」と叫ぶBeverly。すぐに「あ、ちょっとウルさかった(笑)」と自分ツッコミする姿に会場も笑顔になった。「こんなに大きなステージで、天才のバンドのみなさんとライブができて、みなさんに会えて、ホントにホントにうれしいです」と、逸る気持ちを語るMCはもちろん日本語。それも“1st JOURNEY”のときとは比べものにならない上達ぶりだ。時折クスッとしちゃう言い回しもあるけれど、全力で心を届けようとしているのがわかる。観客にはそれがなによりうれしいはず。
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その可愛らしさと打って変わって、クラシカルなゴスペル・ナンバーと言っていい「Baby don't cry ~神様に触れる唇~」では、さまざまなトーンを縦横無尽に行き来する圧巻の歌声で、聴き手を釘付けに。神々しいまでのその姿を「ディーバ」と呼ばずしてなんとしようと思う。「私は24時間いつでもどこでも歌いたいんです。音楽は私の人生。音楽は努力することを教えてくれます。シャイ・ガールがこうして歌うようになりました」と、『24』というタイトルにこめた意味を語り、アルバムで取り組んださまざまなチャレンジについても丁寧に報告するBeverly。
続いたのは、特にチャレンジングと言える3曲だった。なかでも個人的にヒットしたのが「Fly in the sky」。オランダのEDMデュオSick Individualsのプロデュース曲なのだが、そこにライブならではのアプローチでロックっぽいフックを加えたりしているのがめちゃくちゃカッコいい。Beverlyのどこまでも突き抜ける高音とともに心地よくアッパーな気分にさせられた。対象的にオートチューンを使った「Hurting Me」では、どこまでもせつない気持ちに。壮大で爽快なナンバー「Future」では、スタジアム級の歌の力強さと説得力に、胸のザワザワが止まらなかった。まるでジェットコースターのように心揺さぶられる並び。やっぱりBeverlyは生がスゴい! とあらためて思う。オープニングからの4曲がしっかりとドメスティックに向いた曲とするならば、Beverlyが英語詞で参加しているこの3曲は、ワールドワイドに与する作品群とも言える。それらを一直線に並べて違和感なく聴き手に届けてしまえるのが、Beverlyという存在の稀有なやわらかさ、新しさだろう。
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「ロボットボイスどうですか?」とすごくうれしそうに、MCまでオートチューンで遊ぶBeverly。ひとしきりしゃべったあと「以上です」とあっさり終わる姿はいたずらっ子そのもの。歌うときとのあまりのギャップに、観客はジワジワとまき込まれていく。「オートチューンは本当に『AWESOME』ですね」と1stアルバムの話につなげて、「この曲のおかげで今ここにいます」と披露したのは、昨年ドラマ『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』の主題歌として話題になった「I need your love」。さらにまったく真逆のはかなげなバラード「Just once again」。そんな曲調のギャップもものともしないコントロール力、表現力。逞しいかぎりだ。
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ここで、『24』が24歳の誕生日にリリースされたということで、「今日が誕生日の人に特別なプレゼントをしたい」と言い出したBeverly。残念ながら「今日」の人はいなかったのだが、「明日が誕生日」の人がひとり見つかり、その人に向けて「ハッピーバースデー」のアカペラ・バージョンを贈るという場面があった。「ありがとうございます」というそのたったひとりからの声に、Beverlyは花のような笑顔をほころばせた。アーティストとファンというだけじゃない心の交流が見えて、なんとも幸せな気持ちに。もうすぐ甥っ子も生まれて「おばちゃんになる」ことを報告して歌ったのは、「将来自分の子供が生まれたら聴かせてあげたい」とアルバム・インタビュー時に語っていた「My Boy」だった。言葉とメロディを慈しむようなその歌声には、深いところにある母性が宿っていた。
ラスト・スパートは元気な「JUMP!」から。「もっともっと!」と叫び、観客と一緒にワイパーを楽しむBeverly。キュートなファンキー・チューン「I'm Ready」では、「準備はOK」という歌詞でOKマークを可愛く作ってみせる。シンガーとしてのマチュアな佇まいも素敵だが、お茶目なBeverlyの素顔に触れるようなこういった曲も個人的には大好きだ。否応無しに明るくなれる「Tomorrow」では、サポートの「Amazing Band」にソロを振って一人ひとり紹介。そのやりとりにも愛がいっぱいだ。「みんなの声を聞かせて」と、今度はコーラスの繰り返しを観客にねだるBeverly。徐々に大合唱となっていく会場の声と、それに乗っかる伸びやかなフェイク。実に素晴らしいハーモニーだった。
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