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2018年5月7日 更新

一生懸命に歩いてきた毎日がいつの間にか私の道のりになった。初のベストアルバム『LiSA BEST -Day-』『LiSA BEST -Way-』インタビュー

2018年5月9日に初のベストアルバム『LiSA BEST -Day-』『LiSA BEST -Way-』を2タイトル同時リリースするLiSAにインタビュー。“何者でもなかった自分”が、アニメとライブ、歌への情熱を胸に歌い続けたことでたどり着いた場所とは。

text:永堀アツオ photo:鈴木かずなり
LiSAが2011年のデビュー以来、初となるベストアルバム『LiSA BEST -Day-』と『LiSA BEST -Way-』を2018年5月9日にリリース。これまで多くのアニメテーマを歌ってきた彼女は、近年はロックフェスなどにも参加する1人の歌手として大きく成長した。いまのLiSAを作ってきたのは、「“アニメ”と“ライブ”」と言う彼女が、これまでの活動を振り返り語った。

LiSA BEST -Day-&-Way- 全曲試聴MOViE

--- 2011年のデビュー以来、初となるベストアルバムにはどんな気持ちで臨みましたか?

LiSA:LiSAを作ってきた2つの大きな柱がアニメとライブだなと思ったので、アニメに関連している楽曲と、ライブでみんなと一緒に作ってきた楽曲を詰め込みたいと思って。ただ、アニメ盤とライブ盤に分けているわけではなく、ライブの1日目と2日目のような構成で考えてて。2日間合わせてLiSAのベストと呼べるようなライブを作っている気持ちで作ったベストアルバムになってますね。
--- それぞれのタイトルにはどんな思いを込めてますか?

LiSA:初のノンタイアップ楽曲で出したとしてリリースされた3枚目のシングル「best day, best way」からつけたんですけど、ライブのテーマ曲のようになっていて。私はこの曲にある“ただ今日が最高なんだから”っていうフレーズが超好きで、そのフレーズを伝えるためだけに歌ってるのかもしれないって思うくらい大事な曲だし、ライブでは一番最後の方にみんなと一緒に歌うことが多くて、本当に合言葉のようになってる曲なんですね。今回、なんかいいタイトルがないかなって考えてるときに、「あ、もうベストがあった!」って気づいて(笑)。デビューしてからこれまで、一生懸命に歩いてきた毎日がいつの間にかLiSAの道のりになっていた、奇跡のようなベストになっているので、これまで積み重ねてきたDayと全部をまとめたWayという意味でつけました。
--- 振り返ってみて、どんな日々、どんな道のりでしたか?

LiSA:CDを出したらすごく仲間が増えていって、ライブをしたらどんどん人が増えていって……この言葉が合ってるかわからないんですけど、ずっと上ってきた感じがあるんです。でも、その間にはいろんなことがあって。大変なこともくやしいこともしんどいこともあったけど、みんなとだから乗り越えられてきた感じがしますね。
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--- “いろんなこと”のなかで特に印象的な出来事をあげるとすると?

LiSA:私のなかで挫折した第一関門は1回目の武道館でしたね。それまではスターになりたくて、スーパーマンになりたくて、なんだってカッコ良く見せられるし、いつでも強くいられる、弱みを見せない人でいたかったんです。もともとはすごく人見知りで、人前に出て話したりっていうことはそんなに得意じゃなかったんですけど、それでも喜んでくれるみんながいてくれたので頑張りたいなと思ってやってきてたんです。でも、歌手になったからこそ抱けた夢の武道館という場所を前に、すごくプレッシャーや不安を感じてしまって。しかも、1週間前に風邪をひいてしまってですね。いっぱい病院行って、点滴打って頑張ったんですけど、やっぱり治らなくて。で、舞台に出て「武道館―!」って言った瞬間に声が嗄れちゃって(笑)。「どうやらLiSAは調子がおかしいらしい」っていうことに気づいたみんなが、いつも以上に一緒に歌ってくれたおかげで無事にやり遂げられましたが。そこから1週間くらいは精神的にも本当につらくて。本当に辞めたいなって思ったけど、一緒に乗り越えてくれたみんながいてくれたので、その人たちのためにまだやらなきゃいけないことがあるなって思えて。その気持ちを『Day』の1曲目「Rising Hope」に込めたんです。
--- アニメ『魔法科高校の劣等生』(TOKYO MXほか)のOPテーマになってました。

LiSA:アニメも大事な妹を守るために戦うお兄ちゃんの話だったんですけど、それが私の大事なものを守りたい、ファンのみんなとの遊び場というものとリンクしていて。今では本当に代表曲の1つになったし、ライブでもイントロがかかると一番一気にヒートアップできる、大事な曲になりましたね。
--- 『Day』には、伊秩弘将さんの作曲で、ご自身が歌詞を手がけた新曲「WiLL~無色透明~」が収録されています。

LiSA:1stミニ・アルバムに何者でもなかった自分を描いた「無色透明」という曲があって。私はSPEEDさんに憧れて歌い始めたんですけど、今回、自分が夢を与えてもらったSPPEDのプロデューサーの伊秩さんに曲を描いていただいた。無色透明で何者でもなかった自分が、伊秩さんの曲で、あの頃に憧れていたSPEEDのようになれた、LiSAになれた、LiSAに染まったという意味の曲になってますね。
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--- もう一方の『Way』のオープニングは、大人気アニメ『ソードアート・オンライン』シリーズの『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』の主題歌で、テレビ朝日系『ミュージックステーション』でも歌唱した「Catch the Moment」になってますね。アニソンシンガーと括られることはどう感じてますか?

LiSA:もともとはロックバンドをやっていたんですけど、アニメの曲を歌うことで「アニメでしょ」って言われるようになって。バンド時代も男の人たちと対バンしたかったのに、女の子たちのグループにしか入れてもらえなかった。それと同じだなって思って。でも、私は自分が女の子であることが好きだし、アニメもたくさんの人に知れ渡るといいなという愛情を持って関わらせてもらってる。女の子やアニソンであるがゆえに行けない場所や手に取ってもらえないこともあったけど、続けていくことによって、ロックフェスにも出させてもらえるようになったし、アニメという枠を超えて、多くの人に歌が届けられるようになった。今は女の子、岐阜県出身みたいな、特徴の1つだと思ってます。
--- また、新曲として、『Day』のラストナンバーである「Believe in myself」と対になっているギターロックナンバー「Believe in ourselves」が収録されています。「Believe in myself」には、“いつか この曲を聴いた 誰かが/今を 愛せたらいい”というフレーズがありますよね。

LiSA:あの時の自分から今の自分に言われてるような、今やっと「大丈夫だよ!」って言ってあげられるという感覚がありますね。でも、歌う意味は当時からずっと変わってなくて。LiSAの楽曲を聴いたみんなが、今日にもっと幸せがいっぱいあったらいいなって思っていて。ライブに来て、人生の中の幸せが増えるといいなという思いで歌ってて。そのスタンスは最初から変わってないし、言いたいことはそれだけだと言っても過言じゃないんですね。
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--- でも、デビューしてからこれまでの活動で“myself”から“ourselves”へ、“私”から“私たち”にと視点は広がり、変化してる。

LiSA:そうですね。最初は自分が自分自身のことを信じるっていうことがすごく難しかったんですね。それでも、覚悟を決めてLiSAというスタート地点に立って、一生懸命に自分を信じて頑張るぞっていう気持ちで歩いていたら、気づいたらさいたまスーパーアリーナに立っていた。
1人で始まった夢だったんですけど、一生懸命にがむしゃらに歩いていたら、本当にたくさんの人がいてくれて。今、自分ひとりだったらたぶんもう歌ってない。みんながいなかったら歌ってないと思うんですね。でも、みんながいてくれるから、まだ遊びたいこともあって、まだ伝えたいこともいっぱいあるっていう感覚なんです。しんどいことや傷つけられたりすることもあるけど、ちょっとでも楽しんでくれる人たちがいるのであれば、その人たちのために頑張りたいって思う。LiSAとして生きていく覚悟の歌だと思います。
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