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2018年9月13日 更新

どんなに心の中がぐちゃぐちゃでも、誰かのために音楽を届けたい…安田レイ「Sunny」インタビュー

2018年8月14日に先行フル配信・22日にシングルCDをリリースする安田レイ。ドラマ『健康で文化的な最低限度の生活』のオープニング曲として書き下ろされた表題曲「Sunny」と、初めて作曲に挑戦した「bring back the colors」に込めた想いや、今後のビジョンについても語ってくれました。ファッションアイコンとしても注目されている彼女の衣装やネイルにも注目です♪

TEXT:井手朋子 PHOTO:川田洋司

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---安田さんが音楽に興味を持ったきっかけは?

安田 小学校1年生ぐらいの時に聴いた宇多田ヒカルさんの「First Love」が自分の世界を大きく変えてくれました。両親が音楽好きで、いつも何かしらの音楽が爆音で流れているような環境で育ったんですけど、「First Love」との出会いによって自分自身もその頃から歌手になるって決めていました。小さい頃から即興で歌を作るのが好きだったんですけど、私は思ったことをバシっと伝えられない子だったので、溜まったフラストレーションを解放できたのが即興ソングというか。自分の思ったことを吐き出せる場所が音楽でした。
---当時よく聴いていた音楽は?

安田 最初にカッコイイなと思った洋楽は、小3ぐらいの時に聴いたUsherの『Confessions』で、そこからいろいろ聴くようになりました。
---アメリカンスクールに通っていた頃ですよね。

安田 そうですね。周りは音楽を聴く子がすごく多くて、いい意味でマセていたというか。日本の小学生はアイドルが好きな子が多いと思うんですけど、アメリカンスクールにはR&Bやロック好きが多くて、あの頃の影響は大きいですね。両親も久保田利伸さんやLOVE PSYCHEDELICOなど、洋楽に影響を受けた日本のアーティストの曲をよく聴いていました。小さい頃から本当にいろいろな楽曲を聴かせてもらっていたので、親には本当に感謝ですね。
---そこから歌手になりたいという夢はすぐに叶い、13歳で音楽ユニット・元気ロケッツの一員としてデビューしました。

安田 PVに出演する国籍不明の女の子を選ぶオーディションがきっかけだったんですけど、オーディション会場に行ったらブロンドヘアのパリコレモデルみたいなスレンダーな方たちばかりいて。自分だけ学校の制服を着てランドセルを背負って行ったので、最初は“ヤバい、違うところに来ちゃったな”という感じでした。オーディションではダンスを踊ることになっていたんですけど、急遽歌も歌うことになって。何も準備をしていなかったのであたふたしていたら、プロデューサーに“「Happy Birthday to You」なら歌えるよね?”と言われたんです。そこで顔を真っ赤にしながら“Happy birthday, dear Mom〜〜♪”って歌ったら、男性の皆さんがウワーっとなって、PVだけでなくレコーディングにも参加して欲しいと言っていただけました。まさか自分が選ばれると思っていなかったので、あれは大きな転機でしたね。そこからレコーディングに参加するようになって、20歳の時に安田レイとしてデビューしたんです。
---初ライブは東京ガールズコレクションでしたよね。

安田 さいたまスーパーアリーナでやらせてもらったんですけど、ステージのセンターに辿り着くまでがめちゃくちゃ遠く感じて。10歩ぐらいの距離なんですけど、2、3分歩いているんじゃないかっていうぐらい何も考えられない真っ白な状態で、あまりにも緊張しすぎて小鹿のように震えていました(笑)。

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---先日、ドラマ『健康で文化的な最低限度の生活』のオープニング曲で、10枚目のシングル「Sunny」がリリースされました。安田さんが詞を書いていますが、これは曲が先にできていたんですか?

安田 はい。夏の初めにデモを聴かせてもらったんですけど、まず夏っぽい曲だなと思いました。サウンドからは、アッパーで楽しいだけでなく、迷いや不安な要素も含まれているという印象を受けたので、詞も自分の不安な部分や弱い部分を絞り出して作ろうと。ドラマの原作を読んでから詞を書いたんですけど、主人公と自分が重なる部分が多くて、ハッとする瞬間がたくさんあったんですよね。主人公はとにかく不器用な子で、知らないうちに周りの人と比べてしまって凹む日もある。それでも誰かの力になりたいと思ってがむしゃらに生きるパワーのある主人公で。私もステージに立っていると“度胸があるね”とか“ハートが強いね”と言われることが多いんですけど、実は小心者で同時にいろいろなことができなくて凹んだり悩んだりすることも多いんです。でもどんなに心の中がぐちゃぐちゃでも、どんな時でも誰かのために音楽を届けたいという思いで日々制作もライブもやっているので、そういうところを重ね合わせて詞を書きました。

安田レイ 『Sunny』Music Video (フジテレビ系 火9ドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」オープニング曲)

---詞は3人の共作になっていますね。

安田 私が最初にバーっと歌詞を書いて、そこから共作の方々とディスカッションを重ね完成させました。お気に入りは“不器用な心は今日もフル稼働 息を切らして 朝日が昇ったら始まるの 理想と現実が渦巻くリアリティ”という2番の頭なんですけど、理想と現実の狭間で苦しみながら、逃げていきそうな幸せを走っては追いかけて……という、ドラマの主人公も私自身も日々感じていることを書いています。

---歌う上で意識したことはありましたか?

安田 ドラマやラジオで流れた時に、1つ1つの言葉がスーッと耳に入ってくるようにしたかったので、あえていつもの癖は出さずにシンプルな歌い方を意識しました。日本語の美しさが際立つように歌ったので、そこは初めてのチャレンジでした。

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---カップリング「bring back the colors」では、初めて作曲に挑戦したそうですね。

安田 これまでデモ段階のものは作っていたんですけど、1つの作品になるのは今回が初めてで、やっと第一歩を踏み出せたかなと。派手な「Sunny」に対して「bring back the colors」は自分の声とベースとビートをクローズアップさせたかったので、あえて音数を少なく、声を届けたいという思いで作りました。CMやドラマのタイアップ曲とはまた違う、声にクローズアップした作品です。曲作りは、ピアノでコードを弾きながらその上にメロディを乗せて作っていきました。今回は詞が先にできていたんですけど、いつもはメロディも歌詞もすべて一度に出てくることが多いですね。
---曲を作る上でテーマはありましたか?

安田 人生の大変さを知らない幼い時のピュアな自分が、大人になった今の自分に話しかけるというテーマで作ったんですけど、サウンドにもその世界観を反映させました。私はステージに立っていると強く見られがちですけど、実際は心がバラバラに砕けていくような瞬間もあって、1番ではそういう大人になってからの弱い部分を歌っています。2番は自分の中に眠っている、冒険心溢れる幼い頃のピュアな自分が今の自分に語りかけるという詞なので、1番も2番もサウンド的にはゆったりさせたいなと。海の底っていろいろな物がゆっくり動く世界が広がっているじゃないですか。そういう浮遊感のある揺らぎや、泡がプクプクと出るようなサウンドを取り入れています。ただ、サビは海の中からパーっと出て太陽の下でカラっとする感じにさせたかったので、AメロBメロとサビは真逆の世界観、スローからマットなサウンドにしました。それから、表題曲の「Sunny」ともリンクさせたかったので、太陽を感じさせる部分も欲しくてサビでカラッとした夏空を表現しています。
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